心因性腰痛症とは?うつとの関係

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出典:https://www.photo-ac.com/

心因性腰痛症とは

   
腰痛にも様々な原因があり、過度の運動や悪い姿勢以外にも、心因性の原因(ストレス・不安・うつなど)があります。このような腰痛を心因性腰痛症といい、ストレスの多い現代人に多く見られます。

心因性腰痛症の特徴として次のようなものが見られます。

・通常の検査では異常が見つからない
・通常の治療で効果が見られない
・腰痛以外にも症状が見られる

また、痛みの種類にも特徴があります。

・痛む場所、痛み方、痛みの強さが時々で変わる
・一定の姿勢や動作に関連なく痛い
・腰痛が長引く
・心のストレスを感じる時に痛みが起こったり痛みが大きくなる
・朝に痛む(うつの方)

このような痛み方をする場合、心因性腰痛症である可能性が高いです。


心因性腰痛症の原因や、なりやすい人の傾向



心因性腰痛症を患ってしまう原因はいくつかあります。

・痛みを抑える働きが弱まっている
人間の脳に備わっている、痛みの信号を抑えるシステムが、ストレスなどにより通常の働きをしなくなることがあります。その場合、通常以上の痛みを感じます。
・自律神経失調症
・その他様々な心の病
・内臓系の疾患など
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃下垂、大腸がん、腹部大動脈瘤、月経困難症、生理不順など
・生活習慣病
糖尿病、心臓病、脳卒中、高血圧、内臓脂肪型肥満など
・思い込みにより痛みが起こっている
頭で想像した結果が、身体反応として現れることがあります。例えば、過去にした、とても痛い経験を思い出すなどです。不安やストレスなどの問題に悩んでいる方ほど、起こりやすい傾向にあります。

また、心因性腰痛症になりやすい人の傾向としては次のようなことが考えられます。

社会的要因
・職場環境
・家庭環境
・腰痛以外の痛みや持病

心理的要因
・考え方
-医者、医療への不満・不信
-痛みへの不安・恐怖心が強い
-痛み・医療への強いこだわり
-痛みを大げさに表現する傾向

・性格
-完璧主義、こだわりが強い
-短気・頑固
-悲観的
-神経質
-自意識過剰(他人の評価が気になる)
-生活環境や気候の変化に敏感


心因性腰痛症の診断と治療



心因性腰痛症の診断をするには、問診での聞き取りが大切です。

・腰痛は誤診をしやすい
心因性腰痛の場合、画像検査では異常は見つからないことが多いです。その為、腰の疲れが原因などと診断されてしまいます。もし画像検査で異常が見つかったとしても、根本的な原因(心因的なもの)は治療されずに、痛みが改善しないことが多いです。
・問診が大切
腰痛のほとんどは、しっかりとした問診と触診により原因を突き止められます。
・治療・予防
心因性腰痛を治すには、心因的な原因を取り除く必要があります。ストレスの原因を理解したり、ストレスを上手く発散できるようになることが治療・予防に繋がります。


まとめ



今日では、かなりの数の方が腰痛に悩まされていると思います。その原因は、骨の痛みであったり、筋肉の痛みかもしれません。しかしながら、レントゲンやMRIなどの検査画像などで見られる明らかな原因がわからなず、誤診を受けてしまう方もいると思います。一度、心因性のものが原因と考え、治療を受けられると腰痛の解消に結びつくかもしれませんね。


参考文献

精神的ストレスが痛みの原因となる「心因性腰痛症」
https://yo-tsu.org/

ヨーヘイ

ヨーヘイ

京都の就労支援所で訓練生をしています。20歳で社会不安障害、適応障害と診断され、薬物療法や認知行動療法を経て、就職に向けて日々動いています。
少しでも皆様の役に立つ記事を書いていけたらと思っています。よろしくお願いいたします。

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