発達障害に多い、がんばり屋に張り切り屋、まじめな性格の対処法〜その性格、お疲れモードじゃないですか?

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頑張りすぎる性格から「自分ならできる」、「自分ならまだまだ頑張れる」と自分に言い聞かせた結果、いざという時に体調を崩してしまっては、今までの努力も水の泡になり元も子もありません。さらに結果が出なくなると、無理と無茶をして集中しすぎてしまい、自分にブレーキが利かなくなってしまう等、百害あって一利なし、体に毒です。

そもそも、「がんばり屋、張り切り屋、まじめ」って何?

もし自分が同僚や上司、親から、「がんばり屋、張り切り屋、まじめ」と言われるとどんな気持ちになりますか?悪い気持ちや変人扱いされたような嫌な気持ちにはならないでしょう、むしろ自分に対する「期待の表れ」かもしれません。では人は何のために頑張り、張り切り、まじめになるのでしょうか?仕事、資格試験、ジム通い、ダイエットなどいろいろ目的があります。 それとは逆に何の目標も持たずに、ただ漠然と黙々と頑張り、張り切り、まじめになってはいないでしょうか。心と体が疲れていても気付きもせずにその事が、MUST(〜しないといけない)になってしまい、物事に対して、やらされている感が強くなってしまいます。さらに周りから、「頑張れ」とか「努力が足りない」などと叱咤激励されても、頑張っても結果も出ず、報われなければ、「何のために頑張っているのだろう」、「何をやっているのだろう」という自問自答という名の堂々めぐりにハマってしまいます。

では、どういった特徴の人が上記の様な堂々めぐりになりやすいのか?

①ひとりで抱え込む
「自分しかできる人はいない」、「他の人に任せて、後で手直しするのであれば最初から自分でやった方がマシ」という言葉は完璧主義や責任感の塊、熱心さの表れなのかもしれません。しかし仕事をしている以上イレギュラーが生じる事もあります。ひとりで抱え込んだ結果、自分のキャパシティーを超えてしまい、ひとりではどうすることにもできなくなってしまいます。

②負けず嫌い
負けず嫌いなのは非常にいいことです。でも誰にも負けたくないという気持ちばっかりで、物事に行き過ぎやり過ぎになってしまい、焦りや空回りが生じてしまって、気付かずに心も体も崩してしまい、寝込んでしまっては意味がありません。

③他人に嫌われたくない、自己評価を高く見られたい、評価が気になる
職場や人間関係で嫌われたくない、自分は他より低く評価されている、いいように評価を受けたい、それなら前よりもっと頑張るでしょう。でもその為になんでもかんでも見境なく頑張り過ぎてしまっては、目標を見失ってしまい本末転倒です。

④我慢強い
言葉から、体育会系の持論のような響きがありますが、幼少期の頃に、おそらく親などから「我慢しなさい。」と言われた経験もあるでしょう。でも、同じ我慢強くても全員体育会系の人間じゃないので、ついていけない人も出てきて、我慢が目標も持たずに続くと、社会生活そのものが荒行もしくは苦行に感じられ、それこそ心にも体にも良くありません。

では、このような性格で損をしないための、疲れてしまった時の対処法

このほかにも色々特徴はありますが、思い当たるところやそのような感がありましたでしょうか?またうつ病、燃え尽き症候群、過剰適応症候群、最近では自分の興味関心が強い特定の物事に時間を忘れてしまう「過集中」等、「がんばり屋、張り切り屋、まじめ」と決して無関係では言い切れないと思います。では、このような性格で損はしたくない、疲れてしまう時はどのように対処すればよいでしょうか。まずはこの性格を捨てて、ここは深呼吸や息抜きをしてみる等、距離を置いてみてはいかがでしょうか。または下記のように逆転の発想をしてみてはどうでしょうか?

①ひとりで抱え込んだ時
ひとりで抱え込まないで、ここはつまらない我を捨てて、誰かに相談して、物事を頼んでみては?誰一人完璧主義の人はいません。目標だって完璧主義な人を目指すより、人生のお手本になる人、追い着きそして追い越すことだと言う人を目標にしてみてはどうでしょうか。少しは心が軽くなって、自分では思いつかなかったいい解決法や方法がきっと見つかるはずです。

②負けず嫌い
どんな時でも100%モチベーションを保てるはずがありません。絶好調の時もあれば、絶不調の時もあります。野球に例えるなら、どんなに強く、攻撃に定評のあるチームでも勝つ時もあれば負ける時もあります、それと同じことなのです。絶不調だったら無理を押してまで無理をしないで下さい。そういうときもあります、ダメな時はダメでいいのです。人間リラックスすることも大事です。

③他人に嫌われたくない、自己評価を高く見られたい、評価が気になる
みんながみんな嫌っているわけではないし、低く評価しているわけではありません。普段から自分のペースでやっていれば、自然と人も自分に付いていきますし、例え評価が低くても、自分のペースで頑張れば、報われるはずです。あなたはあなたでいいのです。

④我慢強い
我慢に我慢を重ねると、逆にストレスに代わって蓄積して、爆発するととんでもないことになります。ましてこれが進むと社会生活そのものがげんなりと感じられます。結果が出ずに我慢強くやればできると求められてもそれは全くの押し付けです。結果が出なかったら何が原因か、問題があったのか遠回りしてみるのも1つでしょう。

あとがき

いかがでしたでしょうか?「がんばり屋、張り切り屋、まじめ」、前述で述べたように響きは良いのですが、考えや方向を間違えると自分を見失って、「あれ、目標は?」ってことにもなりません。この記事を書いて自分も似たようなところがあるので言える立場ではありませんが、これを書いていていったんこれらの言葉を捨てて、のびのびと、自分らしく他人に振り回されないで生きてみてはどうだろうかと思いました。もちろん、「頑張る、張り切る、真面目になる」ことを「捨てた」と書いていますが、「やめた」ことや「あきらめた」のではありません。これでは自分を見失ってしまっては、人生張り合いがなくなり、生きていることに対して意味がありません。それでは、「Must」を「Wish」に変えて、「自分は将来このような人間でありたい(またはこのような目標を達成したい)。」という考えを持って、自分を見失わずに目標や夢に向かってみてはどうでしょうか。考えや気持ち、生き方もきっと変わってくるはずです。

参考資料

あなたは大丈夫?自分を犠牲に頑張りすぎる「過剰適応症候群」
https://matome.naver.jp

頑張り屋は“うつ病”になる?頑張りすぎる性格を直す8つのコツ
https://www.career-rise.info

仕事を頑張りすぎる人の7つの特徴と、頑張りすぎないための自己対策とは
https://www.health-sunchlorella.jp

ここ一番で底力を出し切る“強い心”の作り方 BIG tomorrow 10月号増刊 
(株)青春出版社 2010年10月12日発行

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shin-ken

shin-ken

精神障害(てんかん、自閉症)の40代男性。それでも明るく前向きに人生を楽しんでいます。サッカー観戦(ガンバ大阪ファン)と野球観戦(阪神タイガースファン)、読書とゲーム、神社巡り(目的は御朱印集め)が趣味です。

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