水増し雇用問題を考える障害者の会〜障害者雇用問題の是正の署名を集めて

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2018年、中央省庁ならびに地方自治体による障害者雇用の水増し問題が発覚しました。国と制度に対する信頼の揺らぐ中、Facebookで形成されたグループ『水増し雇用問題を考える障害者の会』が立ち上がりました。グループは矢島由里子さんと瀬川美帆子さんの2名の共同代表が運営しています。昨年、新宿アルタ前で「怒っていいとも」の街宣に、瀬川さんは飛び入り参加し、マイクを手に雇用問題について訴えました。グループは、主にFacebookでの投稿や署名集め等の活動を通じて、国及び地方自治体に対し「障害者雇用の水増しの是正と法定雇用率の遵守」の陳情を目指しています。これは、全国の障害者にとって重大な問題として考えられます。そのため、グループは特に「オンラインによる署名活動」に力を入れています。

①署名活動〜法定雇用率を守りましょう

『水増し雇用問題を考える障害者の会』は、昨年10月からインターネットでオンライン署名、それと並行して紙の署名も集めています。「国及び地方自治体は、障害者の法定雇用率を守ってください!」という署名で現在は、オンライン署名と紙の署名を合わせて1000筆を超える署名が集まっています。グループは、今年の10月までに3000筆の署名を目指しています。

外部サイト:オンライン署名「国及び地方自治体は、障害者の法定雇用率を守ってください!」
https://www.change.org

②Facebookでの投稿

『水増し雇用問題を考える障害者の会』では現在、189名の会員が参加し、積極的に投稿しています。Facebookでは、障害者雇用の水増し問題の他、実際に働く・働いていた当事者の生の声や、障害者雇用の現状等についても熱く語り合います。グループへの入会の際は、障害者かどうかを問わないため、中には障害のない人もメンバーに含まれています。グループは、障害のあるスタッフ5名と健常者1名で運営されています。

外部サイト:Facebook「水増し雇用問題を考える障害者の会」
https://m.facebook.com

③ブログ「差別される側の論理—Who’s bad抑圧する側—」

グループは、「差別される側の論理—Who’s bad抑圧する側—」という名前で、アメーバブログを運営しています。Facebookへの投稿からの転載や、共同代表2名の方も記事を投稿しています。力強さが伝わるサイト名とは裏腹に、淡い色の白クマやツリー等の愛らしい背景で彩られたブログでは、障害者雇用水増し問題に限らず、平和、護憲、人権、法律、えん罪、読書、そしてネコについても語ることができます。

今後は、障害者差別や権利についての講演会・学習会も計画しているそうです。障害のある当事者のほか、グループの理念や活動に興味を抱かれた方は、グループへの署名でディスカッションに参加してみるのはいかがでしょうか。障害者雇用不正問題の是正を国民全体で訴えていくことは、障害者に限らず全ての人が安心して働ける場所を作っていくことにも繋がると思います。

障害者ドットコムニュース編集部

障害者ドットコムニュース編集部

「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
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