統合失調症の薬の副作用って?〜抗精神病薬の副作用とうまく付き合うには
統合失調症統合失調症の薬の種類はいくつかありますが、その中でも私が服薬している薬の副作用について少し触れたいと思います。服薬することで症状を抑えてくれるような薬でも副作用はつきものです。そういった面も受け入れなければなりません。そして上手く付き合っていくことがとても大切なことなのです。
統合失調症の有名な薬
統合失調症の薬には定型抗精神病薬と非定型抗精神病薬があります。今回は両方の代表的な抗精神病薬を紹介したいと思います。
定型薬
・クロルプロマジン
・ハロペリドール
・フルフェナジン
・レボメプロマジン
非定型薬
・オランザピン
・アリピプラゾール
・クエチアピン
・クロザピン
・ブロナンセリン
・ペロスピロン
・リスペリドン
私は非定型薬のオランザピンを服薬しているのですが、比較的定型薬より非定型薬の方が様々な種類があります。このような抗精神病薬の効果には、主に幻覚や妄想を抑えたり興奮を抑えたり再発を予防することが挙げられます。そして何よりも大切なのが長期間飲み続ける必要があることです。
様々な副作用
定型薬は陽性症状、主に幻覚や妄想などに効果があります。主な副作用としては、錐体外路症状(手が震える・体が硬くなるなど)や生理が止まる・乳房がはる・のどの渇き・便秘・排尿障害・記憶障害などがあります。非定型薬は陽性症状だけでなく、陰性症状などにも効果があります。陰性症状とは、感情の平板化・思考の貧因・意欲の欠如などがあります。そして何よりも素晴らしいのが錐体外路症状が少ないことです。その中でも私が服薬をしているオランザピンは非定型薬です。その副作用は体重の増加、代謝の悪化、糖尿病、眠気やふらつき、口の渇きや便秘、タバコを吸う人は効果が弱まってしまうことなどです。一番多いのは体重の増加だと思われますが糖尿病にも気をつけたいところです。私が困った副作用としては体重の増加です。それと同時に代謝も悪くなってしまうので、少し食べただけでもみるみる体重は増えていきます。そして、オランザピンはタバコを吸っていると効果が弱くなってしまいます。タバコは肝臓の酵素の働きを強めてしまいますが、この酵素はオランザピンの分解に重要になります。このためタバコを吸っていると、有効成分が分解されやすくなってしまうのです。
副作用と上手く付き合うには
これらの「副作用」と上手く付き合っていくにはいつも以上に意識を高く保っていかなければなりません。特に気をつけなければならないのが、「副作用があるから薬を飲まなくなった。」などの勝手な断薬です。これは症状を再発させてしまう最悪の選択です。統合失調症の薬は、飲み続けなくてはなりません。また、再発を繰り返せば症状が慢性化して治りにくくなります。再発したために再び入院治療が必要になることは少なくありません。しかし統合失調症の薬は副作用が強く現れることがあります。服薬することで周りから不思議に思われる事もあります。どうしても副作用が辛くて服薬をやめたいと思った時は、担当の医師に相談してみましょう。私自身、オランザピンの副作用で体重が増加するのがものすごく嫌で何度も医師に相談しました。その結果、薬を変更するか減らしていくかのどちらかを検討していただくことになりました。その他には一週間ごとに体重管理をしっかり行うことでなんとか対策はしています。それ以外にも対策はいくつかあります。例えば生活習慣を見直す、運動習慣を取り入れる、食事の際によく噛むようにするといったことがあります。また血液検査の結果、糖尿病の診断基準を満たしまえば直ちに服薬を中止します。
まとめ
統合失調症とは根本的な原因はまだ解明されていません。ですが決して「治らない病気」ではありません。回復期に至ると仕事や学校に通えるようになります。そういった元の生活に戻れるという点から見れば「治る病気」にはなります。そのためにはまず薬物療法を主体とした治療に取り組むことがなによりも大事です。たとえ長期間の治療になっても前向きな気持ちで改善させていきましょう。
参考文献
ジプレキサ/Zyprexa – MedPeer (メドピア)
https://medpeer.jp/index/input/form
ジプレキサ(オランザピン) – 元住吉こころみクリニック
http://cocoromi-cl.jp
統合失調症ABC お薬について
https://slidesplayer.net
統合失調症は治る病気、治らない病気?完治は難しい? – サイコセラピー研究所
https://www.allin1.co.jp/service/psychotherapy
統合失調症