玉置浩二さんも患っている統合失調症という病気とは?
統合失調症ロックバンド「安全地帯」のボーカル、玉置浩二さん。圧倒的な歌唱力の持ち主であり今や音楽界を代表するボーカリストであります。山下達郎やMr.childrenの桜井和寿、コブクロの黒田俊介ら、名だたるアーティストが口をそろえて「日本で一番歌が上手い歌手」というほどです。
そんな玉置浩二さんですが、自身で統合失調症を患っていることを告白しています。音楽以外でも目立ってしまうことが多く、ライブをドタキャンしたり、観客とケンカしたりでファンや関係者からも「薬物をしているのではないか?」「病気なのでは?」という噂が立っていましたが、実は統合失調症だったというわけです。
では具体的に「統合失調症」について考えていきましょう。
玉置浩二さんの症状やトラブル
・ライブ中、演奏が気にいらないとしてバンドメンバーに2度もやり直しをさせる。
・観客に罵声を浴びせた。
・ステージで寝転ぶ。
・歌番組の生放送をドタキャンする。
・ライブやテレビ番組での話の内容がまとまらない。
・3度の離婚歴がある。
統合失調症により精神病院に入院していた時期もあったそうです。
統合失調症とはどのような症状なのか
統合失調症とは精神的疾患の一種で何らかの原因で脳内のネットワークが働かなくなり、ちょっとしたことでも感情が激しく変化したり、急に周りが見えなくなり人の話を聞けなくなる病気です。
症状は大まかに「陽性症状」、「陰性症状」という二つのタイプがあり、違いとしては陽性症状は本来あるべき、見られるべきではないことが現れること。病気の発症後、年数を経るにつれ症状の程度はマイルドになっていく傾向があります。一方、陰性症状は本来あるべき、見られるべきものが見れないことです。年数を経るにつれ次第に目立っていく傾向があります。主な症状に次のようなものがあります。
陽性症状
・幻覚が見えたり、ありえない妄想をしてしまう
・話が脱線し、言いたいことが人に伝えれず会話できない
・人の話に集中できず、かつ理解しにくくなる
・行動における問題(激しい興奮、常同運動)
陰性症状
・感情が鈍くなる
・興味がわかない
・喜びを感じにくい
・意欲の低下
・会話の減少
統合失調症は回復する病気です
昔とは違って医学の発展や制度の違いで統合失調症を取り巻く環境は大きく変わっているようです。前までは回復の見込みがないといわれていましたが今では薬物療法をはじめとした治療法が進行し、支援の制度も設備されています。統合失調症の治療法として薬物療法やリハビリテーションを中心に行います。しかし一番、大切なのは自ら前を向いて「統合失調症を治そう」という意思がとても大事となります。
「精神病は治らない」と思う方もいるかもしれませんが、適切な治療を行えば、回復し寛解します。ただ、簡単な月日で治る症状ではありませんので、持続的な意欲や気持ちが大事になってきます。そのため気持ちが折れ再発する可能性がありますから周りの環境がとても大切です。
分からないことがほとんどだと思いますので、自分だけで治そうとせず、専門医や病院の医師に相談するのがよいです。最近は本人が統合失調症になっている自覚がないため、病気ではないと思いがちになるので、その時に家族が病院に通わせてあげるのが一番です。
統合失調症について少しでも、ご理解いただけたでしょうか。
私は、玉置浩二さんをボーカリストとしてとても好きですが、プライベートやその他の活動では自由奔放で、それが性格なのだと思っていましたが、統合失調症を患っていることを知り、勘違いしてたのだなと思いました。玉置浩二さんに限らず、この症状はとても人間性を誤解されやすいのだと感じました。
現在も治療をしながら音楽活動をされていて、逆境でもとても前向きに頑張っている姿を見ると、自分も頑張ろうと元気が出ませんか?そして一人でも多くの人に統合失調症について知っていただけたら嬉しいです。
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