何のためにうつ病になったのか~うつを受け入れ、未来志向で考える

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「何のためにうつ病になったのか」を考え、そこから得た私なりの思い、情報等をお伝えしたいと思います。今回は私が経験した「うつ病」の症状と感情の変化についてお伝えする事で、「うつ病」の早期発見、早期治療にお役に立てれば幸いです。

私が経験した「うつ病」の症状

集中力が低下し、仕事の効率が落ちていると感じたのは、書類を読んでも頭に入ってこないので、繰り返し読む事が増え、それでも注意力が散漫になって、些細なミスが増えた時には本当にショックで、自分自身が信じられなくなりました。それでも、6時には出社し23時過ぎに退社、休日出勤もする生活を半年間続けた結果、3日間一睡も出来ない状態となり、ようやく病院へ行った結果「うつ病」と診断されました。

私の「うつ病」の症状には次のようなものがありました。

・イライラした感情が湧き上がってくる
・商談中に理由もなく相手にお茶を掛けてみたい衝動にかられる
・突然理由もなく悲しい感情になる
・何事にも悲観的になる
・集中力が低下し、仕事の能率が落ちる
・注意力が散漫になって、些細なミスが増える
・アイディアが浮かばなくなる
・今まで好きだった写真、そば打ち、パン作りが出来なくなる
・好きだった読書が出来なくなる
・寝た気がしなくなり、やがては睡眠時間が不規則になる
・甘い物が欲しくなり、過食になり体重が増加した
・下痢になる

「うつ病」と診断されてからの日々

処方された薬を飲んでも、2時間程度しか眠れず、起き上がる事も出来なくなり、復職する事もなく退職に至りました。「うつ病」と診断されて、最初に思った事は「嘘だろう」という否定の気持ちと、「何で俺が」という怒りでした。「何で俺が」という怒りは、原因という犯人探しになって、「何故」という言葉になりました。因果関係が明確ではない「うつ病」を原因と捉えて、何故を繰り返し、会社を責めても、家族を責めても、自分を責めても、原因などわかる筈もなく、絶望の淵を彷徨いながら「消えてしまいたい」という感情に支配されていました。

「何のためにうつ病になったのか」を考える勇気

本が好きだった私の頭の中には、「出来ない理由を探すのではなく、出来る理由を探す」、「人生の勉強は、困難を乗り越える事にある」、「生きることは呼吸することではない。行動することだ」といった様々な言葉が去来しました。そして、「うつ病」を受け入れる事が出来なかった私は、「うつ病」は困難な病気であるという思考に囚われていました。

そんな私も、「うつ病」発症から3年目を迎えた現在では、服薬と認知行動療法により、症状も安定し、就労支援事業所に通所が出来るまでに回復して来ました。「うつ病」は15人に1人が発症する病気であり、特別な病気でもなければ、恥ずかしい病気でもありません。「うつ病」を受け入れ、「何のためにうつ病になったのか」未来志向で考える勇気が大切だと思います。

バブルリング

バブルリング

53歳で妻と2人の子供と暮す4人家族の父親です。2017年4月に激務の果てに「うつ病・不安障害」を発症しました。現在では、症状も安定し就労支援事業所へ通所、「何のためにうつ病になったのか」を考えなら家族を含め沢山の方に支えられ、生かされている事に感謝し、日々を過ごしています。趣味は風景写真と沖縄旅行で、撮り貯めた写真を観る事で癒されています。

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