私が統合失調症寛解に至るまでに大切だったと思うこと
統合失調症はっきりと統合失調症と診断を受けたのは3年前ですが、以前から統合失調症とみられる症状に悩まされており、約8年前から病気に苦しんでいました。そんな私でも現在では統合失調症寛解となり、日常生活で困ることは無く、就職活動を行えるまでに回復しました。振り返ってみて、寛解に至る大きな要因であったと思われるポイントをお話したいと思います。
しっかりとした休息
可能な限り、長期でしっかりと休むということも大切です。大学在学中から体調を崩しがちだった私は、当時は統合失調症という診断は受けておらず、服薬も体調が改善されたら無くしてしまうという治療が続き、初期の治療が大切と言われる統合失調症の治療がかなり遅れてしまったように思います。私自身も、もしかしたら統合失調症かもしれないけど、そんなこと受け入れられない!という思いも強かったように思います。大学を1年行っては休学し、を繰り返し、その場しのぎの行動でなんとか大学を卒業したものの、その後体調が大きく悪化し、幻聴や妄想の症状が酷くなりようやく統合失調症と診断されました。それと同時に入院もしました。この、入院した頃からしっかりと休息が取れるようになり、病状に適したお薬とも出会うことができました。
病状に適したお薬との出会い
病状に最適なお薬との出会いは欠かせません。私の場合、入院中に処方していただいていたお薬ではなかなか幻聴が治まらず、退院後にインヴェガというお薬へと変更になりました。このお薬でかなりましにはなったものの、僅かながら幻聴はあり、薬の内容としてはあまり変わりないがより高い効果を期待出来るという持続性注射剤ゼプリオンに変更してもらったところ、幻聴の症状が一切無くなりました。もちろん妄想等の症状もなく過ごすことができています。しかし、投薬を中止してしまうと再発する可能性が非常に高いので、4週間に1度の注射での投薬は欠かせません。ただし私の場合、ゼプリオンの投薬以外で服用している薬は無く、薬の飲み忘れを心配せずに済むので精神的な負担が緩和されており、また今後就職できたとして忙しい毎日が予想されますので非常にありがたいお薬です。現在私の通院している病院では、持続性注射剤を推奨しているとのことでしたが、病院によっては取り扱いの無い病院や、そもそも他のお薬で十分に効果が得られる場合もあると思います。お薬のことで気になることがある場合は、迷わす主治医に相談することから自身の症状に適したお薬と出会う場合もあるかもしれません。
家族の支え
やはり家族の支え無しでは通院や入院すらできなかったと思います。症状が重い時には理解不能な言動が多々みられた私を見離すことなく、治療に協力してくれた家族には感謝しきれません。現在でも、通院に同行してくれ、嫌なことがあれば真っ先に相談し、話を聞いてくれるのは家族です。障害にまつわる様々な手続きにも同行してもらい、それは症状の重かった時期には致し方なかったとして、今後は、恥ずかしながらいかに親離れして、自分でこの病気と付き合っていくかを考えていかなくてはいけないな、と思います。
焦らずゆっくりと、より自立した状態になれるよう日々努力しなくてはと思いますが、寛解と言える状態になってからまだそれほど年数が経っておらず、時折再発が心配になる毎日です。今後は、何かあれば相談できる人が、家族以外にもできたらいいなと思います。より様々な人とのコミュニケーション、そして就労を目標に頑張りたいと思います。
統合失調症