聞き慣れない症状名〜精神疾患のいろいろ

うつ病 統合失調症

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精神症状を分類してみると「感覚的な異常」として知覚の障害、「メンタル的な異常」として思考の障害、自我意識の障害、感情の障害、意欲・行動の障害、意識の障害。「能力的な異常」として知能の障害、記憶の障害、巣症状などがあり、その症状は多岐にわたります。世間ではあまり有名ではない症状や、その名前やその中身について簡単に触れたいと思います。

迂遠(うえん)と保続

思考の障害の中に迂遠と保続というものがあります。迂遠と保続は、認知症などの脳そのものにダメージがある場合に見られる症状だそうです。

迂遠とは一言で言えば、話が回りくどい状態になります。しかし最終的には言いたいことにたどり着くそうです。

保続とは、思考がひとつのことに集中し、会話が別のテーマに移れず、ひたすら同じテーマの話を続けるというのが特徴だそうです。

離人症

自我意識の障害で離人症という症状があります。うつ状態でよく見られる症状で、現実感がなくなり世界が白黒に見え、まるでテレビ画面越しに自分を見ているかのように、自分の体が自分自身のものではないように感じられるそうです。

多幸と両価性

多幸と両価性は感情の障害で、多幸とはアルツハイマー型認知症の代表的な症状の一つです。病的にうれしい気分を認め、理由がなくてもニコニコしているそうです。

両価性は、統合失調症やパーソナリティー障害で見られる症状で、両価性(アンビバレンス)とは、1つの物事に対して、同時に相反する2つの感情を抱くことで、例えば、愛情と憎しみが同時に存在するなどだそうです。

無為と操作

無為と操作は意欲・行動の障害で、無為は統合失調症で見られる症状です。無為とは、意欲がなく何もする気が起こらないかといって退屈な訳でもない状態を言います。統合失調症が進行してくると、無為、自閉という症状のため、一日中じっとしてほぼ何もしていない状態になるそうです。

操作はパーソナリティー障害や特に境界性パーソナリティー障害によくみられる症状の1つで、自分を有利にするため人間関係を壊したり、自分に有利に物事を運んだり、自分の欲求を満たすために人を巻き込むことです。

健忘(けんぼう)と作話

健忘と作話は記憶の障害です。

健忘とは認知症でよく見られる症状だそうです。物事を思い出せなくなることです。思い出せないパターンにも種類があり、前行性健忘は、あるできごと以後の記憶がない状態をいい、逆行性健忘は、認知症のように最近の記憶から消えていくものを言います。

作話はアルコール依存症で見られる症状だそうです。記憶障害ゆえに記憶の欠けた部分を、あたかも自分が経験したかのように話を作りとりつくろいます。本人は本気のため話の真偽は不明だそうです。

今回は以上の用語について簡単にまとめてみました。精神疾患は見た目にはすぐにわかりにくい病気なので、聞いたことのない症状名も多くあります。心当たりがあれば医師に診てもらうなど、対策をとってください。これからも機会をみつけては聞き慣れない症状について紹介していきたいと思います。

参考文献

精神疾患にかかわる人が最初に読む本
著・イラスト原案:西井重超(はたらく人・学生のメンタルクリニック院長)

yukoばばあ

yukoばばあ

52歳。30代から統合失調症になる。40代になって強迫性障害も発症する。幻覚、幻聴、妄想状態になり、現実と妄想の区別がつかなくなるが、入院治療と退院後は服薬治療で症状は治まり安定している。強迫性障害は継続中で、すぐに不安になり確認行為が続いているが、少しづつ回復に向かっていると思う。これまでに事務職や相談援助職をを経て、現在人生最後の就職活動中。自分が建てた家の中庭を見ながら過ごす休日に癒されている。

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