精神障害者であっても夢はかなう

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出典:https://www.photo-ac.com

私は子供のころから中庭のある小さな家を建てることが夢でした。念願かなって5年前に自分の夢を実現させました。そうです、中庭のある小さな家を建てたのです。

子供のころから、家に建築の本が何冊か置いてあり、その本の中の設計図やデザイン写真を見るのが好きでよく見ていました。父が冗談で私に「建築家になるか」というほどでした。小さい頃から新聞広告の家やマンションのちらしを見ては、それを参考にして独学で家の設計図を書いたりしていました。

家を建てると言っても先立つもの、そう、大金が必要ですよね。20代の頃は正社員で働きながら、夏は海外旅行、冬はスキー、毎日のように仕事が終わってから気の合う仲間と飲みにいったりと、結構お金は使いましたが、ちゃっかり貯金もしていました。海外留学のための貯金でした。30代になって統合失調症を発病したので、留学は諦めました。入退院を繰り返す一方で、入院していない時は何らかの仕事をしていましたし、障害年金ももらっていました。それらを無駄づかいをしないようにして、結構ケチケチ作戦でいくとお金って貯まるものですよ。当たり前のことですが、お金は貯めようと思わないと貯まりません。自分の夢のためと思って欲しい物も我慢して買わずに一生懸命お金を貯めました。

実家の近くで、希望するような物件があると、趣味と実益を兼ねて母と一緒に物件を見に行くことが度々ありました。そんな中、大手の不動産会社の仲介物件で、私の通っていた中学校のすぐそばで南東の角地の日当たりのよい物件を紹介されました。長年売れずに残っていた物件みたいで、価格を約半値にしてくれるのなら現金で買うと言うと、売り手がそれでもいいということで購入しました。古い家でかび臭かったですが、その古い家を解体して新築の家を建てました。家の設計図は自分で書きました。2階建て2LDKの小さい家ですが、日当たりがよく、風通しもいいです。一坪の中庭を作ったことで家の中全体も明るくなり、風通しがすごくいいです。2階にベッドルームが2つありますが、中庭で仕切られていてプライバシーは完全に守られる設計になっています。我ながら上出来だと思っています。難点は、誰かが飼っていて捨てたと思うイタチが中庭に出没することです。声を出しておっぱらっても、人慣れしていて動こうとしません。それどころか近寄ってきます。噛まれたら怖いから私が逃げます。中庭に面した路地が野良猫の通り道にもなっていて、猫がうろうろしているのがちょっと気になります。

母が中庭を利用して家庭菜園のようなことをやりたいと言ってます。中庭に立って上を見上げると、空気が停滞せず悪い気が抜けていくような気になります。一人暮らしなので掃除は週1回ですが、掃除が終わってシャワーを浴びて、ソファーに横になって、中庭を眺めるのが私にとって至福の時です。家のローンもありません。後は発病しないように自分で健康管理をちゃんと行って、仕事に就いて働いてお給料をもらって、幼馴染の友人と一緒にご当地グルメ旅行をすることが当面の楽しみです。

精神障害があっても働けます。でも無理は厳禁です。なぜなら発病するからです。障害年金の受給や障害者手帳を取得、自立支援による福祉サービスの利用など、いろいろな福祉施策を上手に利用することをお勧めします。私は今、就労移行支援事業所に通って就職活動をしています。行政の障害福祉サービスを利用して、自己負担0円で通所しています。障害者手帳を持っていると映画がいつ行っても1,000円で見れたり、市営地下鉄の無料乗車券がもらえたり、お得に楽しむこともできます。障害者だからって諦めずに、いろいろな福祉施策を利用してお得に楽しく人生を考えるのもいいんじゃありませんか。

yukoばばあ

yukoばばあ

52歳。30代から統合失調症になる。40代になって強迫性障害も発症する。幻覚、幻聴、妄想状態になり、現実と妄想の区別がつかなくなるが、入院治療と退院後は服薬治療で症状は治まり安定している。強迫性障害は継続中で、すぐに不安になり確認行為が続いているが、少しづつ回復に向かっていると思う。これまでに事務職や相談援助職をを経て、現在人生最後の就職活動中。自分が建てた家の中庭を見ながら過ごす休日に癒されている。

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