LDから学んだ苦手な事を避ける努力

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よく他人から、「苦手なことから目をそらさない」とか「困難なことからにげるな」など言われることがあります。言っている人は善意で言っているのでしょうけれども、言われている側としては「そんなこと言われても出来ない事は出来ないよ」と言い返したくなります。そう言い返しながらも多くの人は、弱音を飲み込んで苦手なものを克服しようと必死に努力し続けていると思います。しかし、私は苦手なことからは逃げてもいいと考えています。

書くことが苦手

私は、LDという障害を持っており、その中でも書難という障害特性を持っています。このため私は文字を書くことが苦手で学校ではいつも大変な思いをしていました。

小学生時代は授業中、黒板の文字が写せないことで授業に全くついていく事が出来ず、すごく苦労したことを覚えています。どんなに頑張って素早く字を書こうとしても、授業中に黒板の内容を写し切れなくてとても悔しい思いをしていました。単純にスピードが遅いだけでなく、些細な書き間違いも多くそれを頻繁に書き直すため、余計に時間がかかってしまっていました。

それでもめげずに黒板の文字を写す努力を続けていましたが、まったくうまくいきませんでした。どれだけ早く書こうとも周りの人の倍以上の時間がかかり全く話になりませんでした。授業に付いていくことができないせいで、当時の私は学校自体があまり楽しくありませんでした。

書けないから読んで覚える

黒板の文字に日々悪戦苦闘する不毛な小学校生活を送っていたある日、私はある重要な事実に気が付きました。それは、学校の授業は教科書の通りにしか進んでいないという驚愕の事実です(今思えば当たり前のことですが)。それから私は、黒板の文字をノートに写すことを止めて、その代わりに教科書を読んで内容を覚えることにしました。まず、教科書の重要なトピックスに下線を引き、そして内容が理解できるようになるまで何度も何度も繰り返し教科書を読みこみました。すると、今まで全く中身の分からなかった授業の内容が理解できるようになり、あっという間にクラスの学力に追い着くことができました。

逃げてもいいじゃない

私は、この小学生時代の体験を通して、苦手な事や頑張っても出来ないものから逃げることは悪いことではないと考えるようになりました。大事な事は、自分にできない事を無理にしようとする努力ではなくて、苦手な事を避けてその代わりになるものを探す努力が大事だと思います。

私の場合は、無理にでも黒板を写そうとする事よりも、教科書にラインを引いて内容を読み込んで覚えることの方がずっと楽でした。できない事に時間を取られるよりも、逃げ道を探す方がよっぽど時間を有意義に使えると私は考えます。

私の体験を通して、苦手な事を努力して克服することを目指すのではなくて、苦手な事から上手に逃げるという選択肢があるという事を知っていただけたら幸いです。

舞台装置

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LDと広汎性発達障害を抱えた文字を書くことができない20代男性です。書字障害がありますが、大学を卒業できましたし、コラムも書いてます。趣味は読書と芸術鑑賞あと作曲。最近、猫にケンカで負けました。

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