その行動ホントに個性?障害の症状いろいろ

強迫性障害

出典:https://www.photo-ac.com/

私は強迫性障害です。それだけでなく鬱、統合失調症の症状もあります。ここでは私が経験した有名な症状からあまり知られていない症状までざっくり紹介していきます。

症状いろいろ

例えば強迫性障害での症状として確認行為と言うものがあります。私の場合は、家を出たときに玄関ドアに鍵を掛けたかが気になってしかたがない、気になってしかたがないので目的地に着いたにもかかわらず家まで戻って確認するというものでした。あとは火を点けっ放しにしていないか、電気は消したかなどがあります。他にはウイルスに感染したのではないかという不安から、何度も手洗いうがいを繰り返す不潔恐怖や、飲み物を飲む時は必ず2口で飲みきらなければならないという儀式行為がありました。統合失調症の症状としましては、実際には何も起きてないのに家に誰かが侵入してくる、隣にいる人が殴りかかってくるという被害妄想がありました。他には気分が重くなる、何をしても楽しくない、死にたくなる等の鬱症状、ひたすら髪の毛を抜く抜毛症がありました。こうした症状は子どもの頃からありましたが、その時は障害や病気の意識はなく、また障害の診断を受けてからも、個性的な行動をしていたなぁくらいの意識しかありませんでした。次はあまり知られていない障害の症状や前兆を紹介していきます。

あまり知られていない症状

自我障害
これは統合失調症に見られる症状です。原因はハッキリとはわかっていません。具体的には、自分の考えていることが周囲に伝わっている、自分の考えが他人に奪われてしまう、他人の考えが自分の頭の中に流れ込んでくる、自分は他人に操られている、自分の考えが筒抜けになっている。という思い込みがあります。思い込みと言っても本人からすると本当にそうなっているという真剣な悩みですので周囲の方はあまり強く否定しないであげてください。

抜毛症
これは強迫性障害に見られる症状です。毛髪や体毛を抜きたい衝動に駆られ実際に抜いてしまう症状です。原因は明確にはわかっていませんが、ストレスや不安、遺伝などが考えられます。ムダ毛処理とは違い、健康な毛を何本も抜くので抜いた部分、特に利き手側の毛が薄くなってしまいます。この症状は本人はやめたいと思ってもやめられず、また他の人に内緒で隠れてやってしまう人も多いため、周囲の方は注視が必要です。

皮膚むしり症
これも強迫性障害に見られる症状です。別名スキンピッキングと呼ばれ、爪で皮膚をかきむしったり皮をむいたりニキビや吹き出物をむしったりします。この症状も抜毛症と同じく原因はストレスや不安、また、やめたいと思ってもなかなかやめられないという特徴があり、他の人に内緒でやってしまうこともあるため、やはり周囲の方は注視が必要です。このような症状があれば一度精神科を受診することをおすすめしますが、もしあなたの周囲の方でこのような症状がある方がいても、本人が受診したくないのに無理矢理病院に連れて行ってはいけません。本人の治したいという意思が治療で必要だからです。まずはこのような症状があると本人に紹介し、自分がしている行動や癖は病の症状かもしれないと理解してもらうことが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか、この記事を読んだあなた、もしくはあなたの周囲の方でこのような症状の方はいらっしゃいますでしょうか。一見ただの変わった行動、個性的な癖と思われる事でも実は何らかの病や病の前兆だったりすることもあります。もしあなたやあなたの周囲の方で何か気になる行動や癖があれば本人が納得の上、一度精神科へ受診することをおすすめします。理由がよくわからない行動や思考に悩む方がこの記事を読んで「そういうことだったのか」と気づきを得ることができれば幸いです。

Zoo

Zoo

20代男性。強迫性障害の他に統合失調症や鬱の症状もあり。現在は通院や服薬を続けながら就労移行支援事業所に通所中。趣味は週末にジムに通うことで、「事務作業が得意なマッチョ」になるのが目標。

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