聴覚過敏、何を使えばいい?色んな物を試した私の感想~ノイズキャンセリング付き耳栓編その2
その他の障害・病気 暮らしノイズキャンセリング付き耳栓編①では、ノイズキャンセリング付き耳栓とは何か、使って感じたメリットについてご紹介しました。②ではデメリット、私がどのようにイヤーマフ・イヤホン・ノイズキャンセリング付き耳栓を使い分けているか、聴覚過敏について考えた事や私自身のこれからについてお話したいと思います。
デメリット
一点目は、ワイヤレスイヤホンと同じく充電や電池交換が必要であることです。私が使用しているものは電池交換式で、電池交換時期になるとLEDの色が変わって分かるようになっています。普通の耳栓やイヤーマフと違い維持費が必要になってきますが、それを踏まえても物凄く便利なアイテムだと感じます。
二点目は、コードに手や物が当たった時の「ガサゴソ」という音が気になる方もいらっしゃるかもしれません。私は少し気になるので、コードの線を耳の後ろにかける“シュアがけ”と言われている方法でノイズキャンセリング付き耳栓をつけることで、ある程度気にならないようになりました。
三点目は、急に発生する大きな音は防げない、という点です。なぜかというと、ノイズキャンセリング付き耳栓は周囲で断続的に鳴っている音を吸音し、音を打ち消す仕組みなので、突発的な音は防ぐことが出来ないのです。私は運動会のピストルの音や雷の音がとても苦手で恐怖を感じてしまいます。ですので、天気が悪く雷がなるかもしれないといった場合は、ノイズキャンセリング付き耳栓ではなく、イヤホンで音楽を流してその上からイヤーマフをつける、といった方法で対処するようにしています。
結局何を使えばいい?
現在は就労移行支援事業所に行くときは、イヤーマフ・ワイヤレスイヤホン・ノイズキャンセリング付き耳栓の3つ、休日に出かける時はワイヤレスイヤホン・ノイズキャンセリング付き耳栓の2つを持ち歩くようにしています。「ノイズキャンセリング付き耳栓を使うことになるのだったら、最初からノイズキャンセリング機能付きのワイヤレスイヤホンを買っておけばよかったかも…」と少し後悔しているくらい、ノイズキャンセリング付き耳栓はとても効果のあるアイテムでした。
聴覚過敏の対処は服と同じ
私が色々と試してきて感じたのは、聴覚過敏の対処は服と同じ、ということです。
肌寒い日は普段の服の上にパーカーを羽織ろうと考えたり、もっと冷える日はセーターを着たり、ものすごく寒い日はコートを着てマフラーを巻いて手袋をして…というように防寒しますよね。それと同じように、「これくらいの雑音だから今はノイズキャンセリング付き耳栓でいいかな」「今日はなんだか心の状態が良くないから、イヤーマフとイヤホンと両方付けて完全に遮断しよう」という風に、その場の状態、心の状態に合わせて使い分けていくものではないかと思います。寒いのに薄着でいたら体調を崩してしまいますよね。聴覚過敏も同じです。聴覚過敏でない方にはピンとこないかもしれませんが、それくらい、体調を崩す原因であり、日々悩まされていることなのです。
聴覚過敏である私のこれから
私は雑音や人の声で、疲れてしまったり体調を崩してしまうことが本当に多いです。「どうして自分だけこんなに疲れてしまうんだ」と思い、周りの人がうらやましくなったことは数えきれないほどあります。
しかし、聴覚過敏ということを知らずにいた時は“理由の分からないしんどさ・大きな音に対しての怖さ”があったのですが、現在はしんどさの理由がわかり、それを防ぐ方法があります。少しでも自分自身のストレスを自分の力で和らげることが出来るんだと、ちょっぴり強くなれたような気がしています。
これからも、悩んだり、疲れたりを繰り返しながら過ごしていくのだと思いますが、自分のペースで無理なく過ごせる毎日を送りたいと思います。
参考文献
【TIME&SPACE 騒音だけなぜ消える?「ノイズキャンセリング」の仕組みとは】
https://time-space.kddi.com/
【キングジム デジタル耳栓MM1000】
https://www.kingjim.co.jp/
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