ストレスでこわれるその前にやるべきこと~習慣に救われる
その他の障害・病気出典:Photo by Bruno van der Kraan on Unsplash
私はストレスの発散が苦手です。かつては「ストレス発散をする」ということさえ理解できていないようでした。いろんなところで聞くストレス発散方法を試したりもしましたが、あまり効果を感じられませんでした。そんな私だからこそ「ストレス発散」について考えていきたいと思います。
ストレスがあることによる"ストレス"
「ストレス」とは、外部環境からの刺激に晒されている状態です。そして、その外部環境からの刺激のことを「ストレッサー」と呼びます。もともとは物理学の用語として使われていたそうです。一般的には、こころや体に影響を及ぼす不快感を「ストレス」と呼びます。
ストレスで悩まないようにするには、すでにある不快感を吐き出す「ストレス発散」と、未然に刺激を避ける「ストレス対策」が必要になります。
今回は、「ストレス発散」をテーマにしていますが、私の場合「ストレスを感じていることがストレスになっている」という傾向もあり、「ストレス」そのものが「ストレッサー」にもなっています。つまり"発散"が対策にもなります。
王道はあてにならない?
ストレス発散方法といえば、一般的に「顔を枕にうずめて大声を出す」「嫌だと感じたことを紙に書いて破く」「お気に入りの音楽を聴く」などがあります。これらは検索すれば必ずと言っていいほど目にします。
私も実際にやってみましたが、大声を出すと、のどを痛めてしまったり。紙に書いて破ると、散らかって逆にイラっとしたり。好きな音楽を聴いても、いつも通りだなぁと思うだけ。スッキリすることはありませんでした。
「どうすればモヤモヤを晴らせるのか」「どうすれば負のスパイラルから抜け出せるのか」考えれば考えるほどさらにストレスが増えるばかりでした。ある日、イライラが限界に達し、ついに自宅で暴れて、食器類を投げ飛ばし大量のお皿を割ってしまいました。後に後悔をしたことは言うまでもありません。
「ストレス発散」の真相
当時の私は、「ストレス発散をすれば完全にスッキリする」「ストレス発散をしなければ」と思い込んでいました。
あくまで「ストレス発散」は軽減させるもので、イライラが限界に達している時では焼け石に水となってしまいます。さらに義務的に行うだけでは、方法そのものにストレスを感じることになりかねません。
「他人のお勧めの方法」では自分に合うかすらわからないのに、過度な期待をしていました。そのせいで、何をしても期待通りにいかず、残念な結果に肩を落として、ヤケになっていました。
でも今では、ストレスを感じなくなったと言えなくとも、落ち着いて過ごせています。それはなぜでしょうか?
自分なりの発散方法
ある時、実は自分でも気付かないうちに、「ストレス発散」をしていたということに気付きました。暇だからと、友達と電話をしたり。眠いからと、うたた寝したり。思い返せば、お皿を投げて割ったあの行動もストレス発散になっていました。
また、ストレスの蓄積度や、人それぞれに合わせたストレス発散方法の見極めも大切ですが、この「普段からしている何気ない行動」がそのヒントになるのではないでしょうか。
皆さんも自分では意図してではなく、「普段からしている何気ない行動」がストレス発散になっているかもしれません。そしてその行動に目を向けて、「このときは楽しめているな」と理解することで発散につながるように思います。
いろいろ話しましたが、自分の好きなことや、趣味がストレス発散の一番の方法です。スポーツや読書、ゲームなど人によって様々です。その趣味をしている時にも「好きだからしている」だけでなく「これで嫌なことを忘れられている」と感じてみてください。
おまけ
それでもなかなか、ストレス発散方法が見つからない人もいるかと思います。そこで、私も試して良かったと思った、少し珍しいストレス発散方法を少し紹介したいと思います。
まず、「フラクタルを眺める」という方法です。「フラクタル」というのは蜘蛛の巣や花びらなどの自然界にもある規則的な模様のようなモノで、小さい図形が集まって同じ形の図形を作っています。公園などで探すのが理想ですが、写真を検索したものでも何となく見惚れて少し落ち着いた感じになれました。キレイな景色をみることと似ているかもしれません。
次に、「全力で体操をする」という方法です。普通に体を動かすのと一緒のようですが、体操がいいと思ったポイントは、全身運動であることと、柔軟運動であるということです。全力ですることで腕を回したりする時に、凝っていた筋肉がほぐれて気持ち良くなれます。ラジオ体操は特に顕著で、深呼吸もあり最適です。
他の方法と似たところはありますが、例のように、「体を動かす」ということでも、焦点を絞って方法を考えてみると、自分に合うものが見つかるかもしれません。
皆さんもこれをヒントに「自分に合ったストレス発散方法」を見つけてください。
参考文献
【厚生労働省 こころの耳 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト ストレス軽減ノウハウ】
https://kokoro.mhlw.go.jp
【ウィキペディア ストレス(生体)】
https://ja.wikipedia.org
【ウィキペディア ハンス・セリエ】
https://ja.wikipedia.org
【TABI LABO イラッとしたら、これでストレス発散。「努力いらず」のリラックス法11選】
https://tabi-labo.com
その他の障害・病気