多重人格(解離性同一性障害)とは?その特徴や症状、治療法は
その他の障害・病気小説や漫画の世界ではよく登場する多重人格。では、現実の多重人格どういったものなのでしょうか。
多重人格とは
多重人格は、正式には「解離性同一障害」といいます。耐えられない状況になった時、心のダメージを避けるため、自分のことでは無いように感じたり、その時の感情や記憶を切り離して思い出せなくしてしまいます、この切り離した感情や記憶が別の人格となって出現する障害が多重人格なのです。
多くの場合、子どものころに受けた虐待やいじめ、事件、災害などのトラウマが原因になっています。
多重人格の特徴・症状
症状としては2つ以上の人格が代わる代わる現れ、その時々に現れた人格が意識を支配します。その間、他の人格は隠れ、表に出てくることはできません。
別の人格への変化は突然起こる場合が多く、それぞれの人格は、年齢や性別はもちろん、人種が異なることさえあります。他の人格に意識的に代わる場合もありますが、ほとんどの場合は無意識に別の人格が出現します。
多重人格(解離性同一障害)の治療
多重人格ではないかと疑われる場合は、事故を防ぐためにも早期に病院で診察を受けることをお勧めします。
治療には主人格をケアして、別人格が出現する必要がない状態にすることが大切です。信頼できる医師を見つけて、安心できる環境の中でカウンセリングを受けましょう。
具体的な治療法として「薬物療法」が行われます。多重人格に直接作用する薬はありませんが、抗精神薬・抗うつ薬・抗不安薬など、その人の状態に合った薬を処方することで、改善が期待できます。
多重人格であることで、自分を守ろうとして治療を望まない人もいます。多重人格は、過去に虐待やいじめなどの精神的苦痛から、自分を守ろうとして別の人格を作り出している障害です。信頼できる医師や支援者と一緒に根気よく治療していきましょう。
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