一体どこに行けばいい?精神科?神経科?心療内科?
その他の障害・病気こころが関わる症状に悩まされて、医療機関を調べてみてその種類の多さに混乱してしまったことはありませんか?「精神科」「神経科」「心療内科」さらには「神経内科」「精神神経科」。これらの病院の"違い"は何でしょうか?。
精神科、神経科、精神神経科の違いは?
「精神科」「神経科」「精神神経科」この3つは同じものと考えても大丈夫です。うつ病、統合失調症、神経症などのこころの病気を診ています。こころの病気は、身体の症状が現れることもありますが、不安、抑うつ、不眠、イライラ、幻覚、幻聴、妄想などといった「精神的な症状がメイン」の場合、迷わずこれらにかかることをお勧めします。
心療内科とは?
「心療内科」はストレスなど心理的な要因で身体の症状が現れる、いわゆる「心身症」を主な対象としています。名前の通り、身体の症状を診る「内科」なのです。「精神的なものが原因だけども、身体の症状がメイン」といった場合、精神科よりこちらを受診した方がよいでしょう。具体的な例を挙げると、胃潰瘍、気管支ぜんそく、高血圧症、胃・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、自律神経失調症などです。
しかし、実際には精神科領域の「こころの病気」も診ている心療内科がたくさんあります。また、軽いうつ病や神経症など一部の「こころの病気」しか診ていないところもあります。「こころの症状」「身体の症状」どちらがメインか判断がつかない場合は、精神科か心療内科のどちらでもいいので、実際に行って相談するのがいいでしょう。
神経内科とは?
「神経内科」は、脳や脊髄、神経、筋肉の病気を診る内科です。「神経科」と名前が似ていますが、パーキンソン病や脳梗塞、手足の麻痺や震えなどが治療対象のため、原則的には精神的な病気を診るところではありません。
しかし「神経内科」と看板に書いてあっても、実際には「こころの病気」も診ているところもあります。また、「認知症」や「てんかん」は、精神科でも神経内科でも診ています。
おわりに
「精神科」と書かれていると、受診するのに抵抗を感じたり、敷居が高く感じてしまう人が多いため、最近は「メンタルクリニック」「メンタルヘルス科」などの呼称が使われていることもあります。上記を参考に適切な診療科で診てもらうようにしましょう。
参照
医療機関の選び方(厚生労働省)
出典:http://www.mhlw.go.jp/
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