緊張で発汗、震え~あがり症の原因と対策

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人前に立つと顔はこわばり、身体はブルブル、声もうまく出せず、汗まみれに。緊張は誰にでもありますが、それによって人間の能力発揮を妨げる症状があります。それが「あがり症」です。

あがり症とは



あがり症は会議や面接、自己紹介やプレゼン発表の場といった大勢の人前で話すような場面で様々な身体症状がでることです。

例えば、
・激しい動悸
・身体の震え
・顔が真っ赤になる
・息苦しく、吐き気がすることもある
・発汗
といった様々な症状が見られます。

人や場面によっては何気ない会話でも緊張してしまい、言葉がしどろもどろになったり声を上手く発するのが困難になったりします。朝礼のスピーチが回ってくる度に気持ちが耐え兼ねて仮病を使ってしまったり、企画発表のために会社や学校を辞めてしまうこともあります。


あがり症の症状の原因



緊張や不安、恐怖といった感情をとらえた時の震えは脳内伝達物質である「ノルアドレナリン」と「アドレナリン」の分泌によるものと考えられています。

この二つは分泌されると体が興奮状態になる交感神経の一つで「戦いの神経」とも呼ばれてており、身体を緊張状態にして心拍数や体温、血圧を急上昇させることで瞬時に動悸や発汗、震えといった症状を起こします。特に怒り、ストレス、不安などを感じるとノルアドレナリンの分泌量が増えます。

あがり症における心理的な要因を4つ挙げます。

失敗に対する不安
上手くできなかったら、失敗したら、などの失敗に対する不安が原因になる1つだと考えられています。

相手の反応が怖い
間違った対応なのか、相手を不快にさせないか、非難されないか、馬鹿にされないか…といったマイナスの思考が巡り、緊張状態になっていきます。

良く見られたい
欠点を隠そう、恥をかきたくない、高評価を得なければ、といった思考が心に強く働きすぎ、失敗に対する恐怖や不安が膨れ上がりあがりにつながります。

責任感が強い
グループの共同作業や誰かに期待されていたり、重要な仕事を任されたりして責任感を感じだ時にあがってしまうことがあります。

以上のように、あがり症は心理的な要因が体に出てくると考えられています。


あがり症の克服方法



あがり症を克服するためには、次のような方法があります。

科学的に考える

「甘えが原因」や、「精神が弱い」「根性が足りない」といった精神論や根性論は自己肯定感も低下し、逆に悪化することもあります。あがり症は科学的な視点から見てみると「心と体の両面」が同期していると考えることができます。


薬の使用

あがり症は市販薬も複数存在します。冷静でいることが出来なくなった時は薬に頼るのもよいでしょう。しかし、薬は神経の働きを抑えて気持ちを穏やかにする効果がありますが、一時的なものという事を忘れてはいけません。薬を飲んで冷静になれた時は今後も薬に頼るのではなく、克服に向かう方法を見つけていくとよいでしょう。


あがり症の対策法の例

・リラックスしている時を思い出す
・腹式呼吸で声の震えを軽減させる
・実際の自分を確認する。
・自分が話している目的を再確認する。
・毎日の『小さな成功体験』を大切にする。



最後に

筆者は、医師に相談する程のあがり症ではありませんが、学生時代に文化祭で劇の裏方を希望しましたが、表舞台に立つ事になり当日、かなり緊張した事を覚えています。セリフは言えたものの、観客席を見れなくなり、恐怖感で体が固まってしまいました。その当時にあがり症の知識があれば、もっと自分らしい芝居ができていたと思います。あがり症で困っている方は、克服した方々の体験談を参考に、話す内容に意識を集中させて克服していきましょう。 

おち

おち

5年前から徐々に不安障害、不眠症が出始めついにはうつ状態になり、働けない状態に追い込まれました。そんな状態から抜け出したい思いで、興味のあったハーブやアロマといった香りの効能を学習。アロマテラピー1級を取得後はカラーセラピーやヨガといった、健康につながるものに積極的にチャレンジ。しかし波がある精神状態で仕事が長く続かなく、元凶を改善しなければならないと思い、医師に相談したところ「就労移行支援事業所」に行くことを勧められ通所を開始。様々な精神障害に悩みながらも、現在は自分の症状の理解や改善に繋がるトレーニングを通じて、夢も生まれてきました。それはいつかアルプスの少女ハイジの舞台となったスイスのマイエンフェルトを訪れることです。

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