低血糖がもたらす危険性と対処法

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出典:https://www.pakutaso.com/


人の体全体のエネルギーの8割はブドウ糖によってまかなわれています。活動においてエネルギーが消化されると血液中のブドウ糖が少なくなり、血糖値が60~70mg/dl以下の場合が低血糖とされています。血糖値が低くなりすぎると自律神経症状が現れ、さらに低下すると中枢神経症状とよばれる症状が現れます。

低血糖の症状



自律神経症状とは
発汗、手足の震え、動悸、脈拍が早くなる、不安が強くなるなどといった症状が現れます。

中枢神経症状とは
目のかすみ、物がブレて見える、頭痛、集中力が続かない、力が入らない、眠気、意識が遠のく、などの症状が現れます。

これらは低血糖のために脳の細胞が正常に動けなくなるもので、すぐに血糖値を上げる対処をしなければ意識障害や昏睡の危険性があります。いずれも低血糖で起こる症状は一様に現れるものではなく、上記以外の症状もあり実に様々といえます。


低血糖の原因は



低血糖の原因には次のようなものがあります。

①不適切な食事摂取
食事を抜いたり、量が少な過ぎれば、低血糖を起こします。下痢や嘔吐で食事が十分摂取・吸収されない場合にも陥ります。

②運動量が多すぎる
普段より激しい運動をした時や、労働量が多すぎた時も低血糖になります。

③薬の誤飲・過剰摂取
インスリン分泌を増やすスルフォニル尿素材でも薬を間違えて多く飲んだ、他の薬と間違えて飲んだなどでも低血糖を引き起こします。

④過度な糖質制限
無理なダイエットで米、パンを抜いて活動をすると脳にエネルギーが回らず、イライラや不安を誘発します。

低血糖に陥る時は、サインとして、次のような症状が現れます。

・空腹になると、気が遠くなったり意識を失う、手が震える、気分が悪くなる
・尿意を我慢すると意識が遠のく
・食事から約2時間後にアゴがガクガクしはじめ、全身が震えが収まらない
・朝なかなか起きられない

   

治療と対策



普段健康で十分に注意していても、ちょっとしたことから低血糖に陥る可能性は大いにあります。もし、低血糖の症状が出た場合は次のように対処しましょう。

・意識がある場合
砂糖を10g、またはブドウ糖を5~10g含むものや、ブドウ糖を含むジュースを150~200mlをとります。それ以外だと効果が表れるのに時間がかかるので注意しましょう。それでも症状が良くならない場合は再度同じものを摂取します。これで改善が見られないようであればすぐに医療機関を受診しましょう。
※α‐グルコシダーゼ阻害薬を服用している場合は、必ずブドウ糖を携帯しておきましょう。砂糖などの多糖類では分解・吸収が抑制されてしまうので低血糖への対処になりません。

・朦朧としている、自分で処置できない場合
自分で砂糖やブドウ糖を摂取できない場合は、身近な人や家族に口に含ませてもらいましょう。飲み込むことも困難な場合は唇や歯肉に塗り付けてもらって下さい。しかし、これは応急処置となりますので、その後はすぐに医療機関の救急受診を受けてください。

・朦朧としている、自分で処置できない場合
1型糖尿病や重篤な低血糖を起こす可能性のある方は特にグルカゴン注射が望ましいので、あらかじめ医師から処方され、使用方法を説明されます。自分で駐車できない状態の場合は身近な人に処置してもらいます。

低血糖の症状になりやすいなという心当たりがある人は、あらかじめジュースなどの準備をしておく、注射や砂糖の携帯場所や使い方を日頃から家族や身近な人に伝えておくように心がけましょう。


さいごに



筆者もよく帰路につく時に低血糖が起こります。朦朧としたまま電車に乗り、帰宅後は震える手で甘いものを手あたり次第にむさぼりました。低血糖は気のゆるんだ隙などに突然現れるので、立ち上がれなくなったり事故を起こす前に、体調をコントロールすることが大事です。


参考文献
糖尿病がよくわかるDMTOWN
https://www.dm-town.com

おち

おち

5年前から徐々に不安障害、不眠症が出始めついにはうつ状態になり、働けない状態に追い込まれました。そんな状態から抜け出したい思いで、興味のあったハーブやアロマといった香りの効能を学習。アロマテラピー1級を取得後はカラーセラピーやヨガといった、健康につながるものに積極的にチャレンジ。しかし波がある精神状態で仕事が長く続かなく、元凶を改善しなければならないと思い、医師に相談したところ「就労移行支援事業所」に行くことを勧められ通所を開始。様々な精神障害に悩みながらも、現在は自分の症状の理解や改善に繋がるトレーニングを通じて、夢も生まれてきました。それはいつかアルプスの少女ハイジの舞台となったスイスのマイエンフェルトを訪れることです。

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