セロトニンと涙の関係〜涙を流してうつを改善!
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ストレスを抱えながらの現代の生活...。前回の記事では少しでもストレスを緩和するために、うつに有効な脳内物質セロトニンを生活の中で増やす工夫について書きました。今回は、涙を流すことで得られるリラックス効果についてご紹介したいと思います。
涙にはストレスを緩和させる効果がある
「泣いたあとなぜだかスッキリする。」
ドラマを見たり、映画を見たり、不意に見たインタビューで感動し涙を流す...。このような時に涙を流したら、共感脳が働いています。共感脳は前頭前野にあり、この部分の血流がアップして初めて涙が流れるといわれます。
前頭前野の血流がアップしているという事は、その近くのセロトニン神経を刺激していることになり、結果セロトニンの増加につながっているのです。泣いた後、何故かすっきりすることがあるというのは、このためです。
うつ病のの患者さんで、泣きたくても泣けない状態の人がいます。そのような状態は一言で言えば、前頭前野のはたらきが低下していることにあります。そのような人にも、セロトニンの働きを良くしてあげることで病状が良くなると言われます。
涙を流し、ストレス解消をしよう
「週末部屋にこもって撮りためた恋愛ドラマを見る。」
「友達と感動する映画を見て涙を流す。」
「スポーツ観戦をして感動し、気持ちを発散させる。」
感動し、涙を流すことは、健康にも良いと言われます。涙を流すことは、副交感神経が優位になっている事で、心身の免疫力が付いていくといわれています。
現代人は日々、交感神経が刺激され続けており、ストレスの状態でいっぱいです。涙を流し、副交感神経の働きを良くすることは多くの人に自律神経を整え、ストレスを解消させる効果がありそうです。
まずはこの週末、友達と予定を立てて映画に行くなどしてみると良いかもしれません。
参考文献
有田秀穂/中川一郎著『セロトニン脳 健康法』講談社+α新書/2009年
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