摂食障害とは?ココロもカラダも症状を起こします
その他の障害・病気「美味しい食べ物をお腹いっぱい食べたら幸せ」という人は多いでしょう。満腹だけれど、なぜかデザートは食べられる人。デザートを口に入れた瞬間に至福の時を感じている人。コンビニの新商品のデザートには目がないのでチェックを怠らない人。食べ放題のお店でストレスを解消したい人。今度は何のお店に行こうかとワクワクしながら予定をたてる人。家族が毎日作ってくれる夕飯を楽しみに仕事を頑張る人。
このように、私たちにとって、食べるということは命を繋ぐためだけでなく、娯楽でもあります。しかし「摂食障害」という障害のために食事という行為が苦痛で、うまくできない人がいます。そのことを周りから不思議がられ、理解してもらえずに苦しんでいる人がたくさんいます。摂食障害?それはなに?と思った人は、この記事が少しでも理解を深める助けになればと思います。
摂食障害とは?
「摂食障害」には食事をとろうとしない「拒食症」、逆に極端に大量のものを食べてしまう「過食症」があります。両方とも過去に周囲の人から、体重や体型について、心ないことを言われた経験などが発症する原因になります。本人は病気という自覚症状が無い場合も多く、またそのことを他の人から指摘されても、病識を持てないこともあります。
過食症とは?
大量の食べ物を食べてしまいまう摂食障害です。食べ物がなくなると大量に買い込んで、また食べてしまいます。食べたものを吐き出す「過食嘔吐」と過食症状のみのケースがあります。
拒食症とは?
食事の量が極端に少なくなってしまう摂食障害です。極端に体重が減っても、食事をすることを拒んでしまいます。また、自分が食事をしている姿を誰にも見せたくないという傾向があります。たいていの場合、栄養失調を引き起こします。周りが違和感に気づいても、本人は痩せたいと思っているので、治療することを嫌がります。また、拒食から過食へ変わる場合もあります。
摂食障害でなりやすい合併症や症状
・嘔吐によって歯が融ける(酸触症)
・栄養失調による貧血
・月経が止まる
・抑うつ症状や気分の変動(社会不安障害、強迫性障害、PTSDなど)
・脱毛
・高血圧
・糖尿病
・低血糖症
・嘔吐により手に吐きだこができたり、咽頭に爪などによる潰瘍ができたりする
・唾液腺の腫れ
・食道炎
・食道ガン
・逆流性食道炎
・冷え、むくみ
・便秘
・アレルギー性疾患
・アトピー
・骨粗しょう症
・睡眠不足
・アルコール乱用
・下剤、浣腸、利尿剤の乱用
・嘔吐や下剤により電解質代謝異常
・過食により脂肪肝や高脂血症
・不整脈
食事がうまくできなくなったり、食事の量が調節できなくなった場合は、心療内科などで専門的な治療を受けましょう。
自分にとっては普通で当たり前なことでも、その「当たり前」が当たり前でない、障害を抱えている人がいます。この記事が、障害について興味をもつきっかけになればと思います。
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