適応障害~私のストレス対策
その他の障害・病気出典:Photo by Luca Bravo on Unsplash
みなさんは「適応障害」という病名をお聞きになられたことがあるでしょうか?
私は半年ほど前、ある心療内科で「適応障害」の診断を下されました。調べていくにつれ、社会から「疎外」された感覚を受け、しばらくショックを受けていました。しかし、現在は就労支援事業所に通うことで、ある程度、受け入れてストレスを制御する考えに切り替えています。
この記事では、そもそも「適応障害とはなにか?」と「私のストレス対策」を書いていきます。
適応障害とは
適応障害は、新しい環境(就職や結婚等)や会社、学校での人間関係で感じるストレスに対応できず、主に「神経質になる」「抑うつ」「倦怠感」「攻撃的になる」などの症状が現れる心の病気です。
特徴として「ストレスを感じない環境では、症状が出ない場合がある」という、うつ病と異なる点があります。そして、要因が明確で環境の調整や心理・服薬療法が上手くいけば、短期間で治まることが多いです。
ストレスを感じたときには?
適応障害が長期化し、万が一「うつ病」までになってしまうと治療が困難になってしまいます。そのため、すぐに手を打つことが重要です。
いくつか対処法があります。まず1つは「環境を変える」方法です。これはストレス原因を根本から軽減させようとするやり方です。例えばハラスメントなどは、個々の事情によっては、休学や休職をして、心に十分な休養を与えてあげることも視野に入れる必要があります。
私は大学時代、休学していた時期があります。最初は交友関係が大きく変わってしまうことから、また環境の変化により、ストレスにさらされるのではないかと、休学を躊躇していました。しかし、家族にも勧められ、いつも通りの生活習慣で十分休養したところ、大学に戻った後は出席率も試験の点数も上昇するなど、目に見えて休養の効果がありました。
「怠けている」「甘え」と思わず「自分に必要なことだ」と納得できさえすれば、シンプルながらかなり効果がある対策です。
2つめは「薬物療法」です。自分に合っている薬であれば、劇的な効果をもたらしますが、逆の場合もあります。
私の経験ですが、長期間、服薬し続けていたある薬が、ほとんど効果がないことがありました。それどころか途中、逆に症状が悪化していた時期もあったので、服薬に頼り過ぎるのも怖いです。
そのため、他の対策と同時並行で進めることが、薬物療法の効果を高めることに繋がると思います。
最後は「ヨガ」です。古代インド発祥の仏教的行法であるヨガは、瞑想やエクササイズによる「ストレス軽減効果」や「幸福感を増幅させる」ことが世界中で知られています。精神疾患の治療においても、他の対策・療法を補完する意味合いで導入されている場所もあります。
私がヨガを日常的にするきっかけになったのは、現在、通所している就労支援事業所のプログラムで体験したからです。初めて受講した際に、清々しい気持ちになり、心配事が一時的にでも消える感覚がクセになりました。それからというもの時間さえあれば、日常的におこなっていますが、さらに他の対策と並行して取り入れているので、体調も精神状態もすこぶるいいです。
挙動がゆっくりなため、運動があまり得意でない方や、あまり動きたい気分でない方も、気軽に始められる点も素晴らしいと思います。
おわりに
私がしている適応障害のストレス対策はポピュラーなものばかりです。世の中にはまだまだ、沢山のストレス予防法や解消法があります。周知されていないものもあるはずです。
このコラムで書いた私の対策が「自分に合ってない」と思ったら、考えついた方法や周りから勧められた方法をどんどん試してください。困ったときに直ぐ対処出来る「自分用のストレス対策マニュアル」を心の中に持っていれば、それだけでも安心感から、ストレス軽減に役に立つと思います。
参考文献
【適応障害とは?症状や治療法を解説 原因は強いストレス・NHK健康チャンネル】
https://www.nhk.or.jp/kenko
【適応障害について・心療内科・神経精神科メンタルクリニックエルデ】
http://www.mental-erde.com/z_old_home/index.html
適応障害