PTSDが治るまで〜私の体験談

パニック障害・不安障害

unsplash-logo Fabrizio Verrecchia

PTSD(心的外傷後ストレス障害)は誰しもかかる可能性がある病気です。全人口の10%〜15%がかかると言われています。あらゆる年齢で発症するとされており若年成人にもっともよく見られる傾向にあると言われています。しかし、克服できる病気であると私は考えています。私の体験談を踏まえてお話したいと思います。

PTSDの発症〜電車事故

PTSDは心の傷や大きなストレスを受けると発症し、例えば2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件の際、生存者の60%以上がPTSDにかかったと言われております。私の場合は10年ほど前に、電車の人身事故を目の前で目撃してしまった事から始まりました。それ以降フラッシュバックを起こし、電車に乗るのが怖くなりどこにも行く気力がなくなってしまいました。もちろん就労先にも行けず、退職という形になりました。突発的な出来事だったので防ぐ手段は無かったと思います。つまり誰でも体験しうる可能性がある出来事だということです。PTSDと共に強度の不眠障害にも陥りました。睡眠導入剤で寝ついても夢の中でフラッシュバックして目が覚める、なんていう事もよくありました。

それからの私〜パニック三昧

それからの私は塞ぎこんでしまい、車の運転も「もし人を轢いてしまったら」と考えるとできなくなってしまい。一人の時は徒歩圏内でしか活動できなくなってしまいました。仕事も徒歩圏内で探しました。しかし勤務中でもたまにフラッシュバック等がおこる、という状態が2年程続きました。その後、対策として最寄駅(人身事故を目撃した駅)を避けて1駅分歩く、という方法をとってなんとか電車にも乗れるようにはなったものの、電車遅延や構内アナウンス等を聞くとまたフラッシュバックが起こりパニックを起こす、といった様子になりました。人身事故で電車が止まり、駅構内のトイレで嘔吐して父に車で迎えに来てもらった事もありました。やはりそう簡単に治るものではないのだなと当時涙していたのを覚えています。

現在の私〜いつの間にか大丈夫

いきなりですが現在の私の話をします。現在の私は最寄駅からの電車にも乗れますし、人身事故のアナウンスが流れてもPTSDの発作等はおきなくなりました。その過程もはっきりとはしておらず、時間が経って治ったのか、自分の心境の変化なのかもよく判っていませんでした。「いつの間にか普通に電車に乗れるようになっていた」というのが嘘の様な話ですが私の体験談です。そこで気になって「PTSD いつのまにか治った」と検索し調べてみると「あえてトラウマになった事の近くに身を置く」という事が治療に繋がる事もあるということを最近になって知りました。ですが、そういう治療法もあるからといってPTSDの方にトラウマを強制させるような事はさせないで下さい。本当に辛いのです。私の場合この方法を知らなかったのですが、仕事の都合上通勤で電車に乗らないといけなくなったので、我慢しながら2年程がんばってようやく抜け出せた形です。いつかは電車に乗れないとこの先困るので仕方なく、です。逃げれる様な事ならば逃げるにこしたことはないと私は思っております。補足ですが、不眠障害のほうは今でも残っており薬がないと寝付けませんし、夢でも人身事故の事はよく出てきます。しかしそれで目が覚めるという事はなくなりました。

PTSDの治し方はゆるく原因に触っていって少しずつ治していく事なのかな、と今の私は考えています。私の場合最寄り駅を避けて隣駅から電車に乗る、という行動が知らないうちに治療に繋がっていたのです。そんな方法は主治医からも教わっていなかったので本当に苦肉の策が偶然ハマった形です。

周りの方がなんらかのトラウマを抱えてしまった場合も、この病気の特性上とても難しい事なのですが、私の体験談も参考にしていただけると解決に向かうかもしれません。ですが、結構つらい方法ではあるので、やはり無理に干渉したりせずこころの中で応援してあげ、ゆっくり向き合ってあげられるようにして、ゆるく解決していくのが一番良いと私は思います。

参考文献

ハートクリニック 大船
https://e-heartclinic.com/sp/index.html

Nasu

Nasu

ADHDと書痙ジストニア持ちの三十路男性。非障がい枠での就職と離職を繰り返していたが限界を感じ、障がい者枠での就労を目指し、無事就職しました。体を鍛えることと遊ぶことを中心に生活している。ボイスチャット大好きで家に帰ると誰かしらと喋っている。

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