障害を持っても夢を持って立ち上がること
その他の障害・病気皆様の夢って何ですか?子供の頃の夢って叶えられていますか?私はまだ夢を追っています。今日は障害者としての私の進路の話です。
私の進路
私は大学時代に主に絵を描くことを学びました。といっても、美大ではありません。私は主にゲームや映像などを作る大学でした。あまり上手くはありませんが絵を描けます。なぜこの大学に進んだのか?それは子供の頃の夢であるゲームクリエイターになりたかったからです。
ですが、大学3回生の頃に統合失調症の病状が悪化して毎日幻聴に悩まされました。幻聴が悪化して、怖くて外に出られなかった日もあります。ですが、不思議と好きな絵を描く時だけは幻聴も聞こえませんでした。大学時代はゼミの教授に、苦しくなったらすぐに休むなどの配慮してもらい、無事に卒業できました。その後、就労移行支援事業所も利用できました。私の中ではまだ夢は終わっていません。
就労移行支援事業所では、データ入力の実習をこなしています。その実習先ではデータ入力をひたすらにやる、ただそれだけの単調な作業でいままでやってきた、どの作業よりも気楽でした。障害にも配慮してくれます。ですがやってみて「違和感」がありました。「本当にやりたい職業ってこれだろうか?」「何のために大学に行って、何のために勉強してきたのだろうか?あの努力は嘘だったのだろうか?」という違和感です。
あんなにも目指していたはずの、「夢」をそう簡単に諦めて良いものだろうかと思いました。もし、夢をかなえるために新たに目標を立てて頑張ってみたとして、そこは障害に対して本当に配慮のある環境なのだろうか?差別されないだろうか?さらに言えば配慮があったとしても、体力面、障害面での不安が出てきます。障害を持って夢に進んで行くというのはとても大変なことです。
諦めたくないこと
私は事業所のスタッフに、この事を話すと「まず何をやりたいかをまとめてください」と言われました。この時「少しでもクリエイティブな職業に就きたい」と思ったので私はクリエイティブな職業を調べ上げて「ライター」や「イラストレーター」など様々な職業を考えました。
ライターを少しでも体験できる方法として、コラムが書けるという障害者ドットコムへコラムを寄稿させていただきました。この体験の感想としてですが、文字を書くのは楽しいです。ですが、私に文才があるかと言われれば、ありません。このままこの方向で行くべきか、まだ考えている最中です。クリエイティブな職業が労働的に、就職的に辛いのは、大学時代に散々聞かされ続けてきました。本当にこのまま夢に向かって進んで行くのであれば、恐らくそういう「本当に辛くてたまらない」いばらの道へ進んで行きます。もし、障害者求人でクリエイティブな職業となると、ただでさえ困難な就職がより一層困難になります。
諦めて、ただの障害者枠に行く事で就職の確率が上がります。ですが、諦めきれない努力たちと思いがあります。
障害者求人について
障害者求人が障害者雇用促進法により2018年4月から知的や身体障害だけではなく、精神障害者も対象者に含まれるようになり、法改正前に比べると就職もかなり楽になりました。ですが、いかに法が改正されようと、結局のところは人柄や能力、障害が企業にマッチしているかが、就職活動では物を言うと思います。互いが互いを求めあうWIN-WINの関係こそが望ましいのです。
私、このコラムを書くまでに色々と調べていました。「ライター」や「イラストレーター」、「ゲームクリエイター」の求人がどれくらいあるのか?私の通っている就労移行支援事業所には独自の求人検索機能があります。それの検索結果を見てみたところ全国で約20件ヒットしました。
そう、「無謀」ではあっても「無理」ではないのです。
これに加えてまだ、手を出していないハローワークの求人もあるので、夢もまだ捨てたものではないと思っています。
最後に
障害を抱えて夢を掴むのはとても大変なことです。いえ、健常者でも同じことです。多くの人々は無理だと言うような事でも何度でも立ち上がることが重要だと思われます。それがきっと夢を掴むということだと思います。なので、皆様も夢を見つけてみて下さい。他人が無茶と言ったとしても関係ありません。夢は自分の手でつかみ取るものです。
参考文献
【障害者雇用促進法とは?改正で導入された精神障害者の雇用義務化、差別禁止や合理的配慮の提供義務などについて説明します】
https://snabi.jp
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