悲しいときは悲しい曲を聴けばいい~疲れた心に寄り添う音楽
その他の障害・病気悲しいとき、寂しい気持ちになった時、元気で明るい曲を聞いて元気になろうよと言われたことが、皆さん一度は経験したことがないでしょうか。明るくて元気で、その眩しさにかえってもっと疲れてしまうことを経験したことはありませんか?ここでは、悲しい気持ちのときは一緒に悲しい気持ちに寄り添ってくれるような曲を聴こう、そんな時間は間違っていないんだよ、ということをお話しようかと思います。
もっと元気な曲聞きなよと言われた
まず、私が落ち込んでしまったときによく聞いている曲を2曲紹介します。1曲目は、「プラス思考であること、社会の歯車となり生きていく事が求められている、それが自分の重荷だ」、ということを歌っている、plentyの“東京”という曲です。2曲目は、「何かに対する復讐だけが自分の原動力であるが、それを行う気力もない、どうやって過ごしていけばいいのだろうか」、とぽつりぽつりと語っているような、きのこ帝国の“夜が明けたら”、という曲です。想像するだけで暗いですね…。でも、そういう気持ちのとき、ありますよね。悲しみの中にいるとき、「誰でもいいから一緒にこの暗さを分かち合えたら」という気持ち、きっとあるかと思います。私は昔から「何故かは分からないけど、落ち込んでしまったときはとことん落ちこんでしまった方がかえって気持ちが楽になるな」と感じていたのですが、「そんな悲しくて暗い曲聞いてないで、元気なこの曲がおすすめだよ!!」と言われたことがありました。その時は曖昧に返事をしたものの、「そんな元気なんて今はないよ~…」と泣きたくなるような虚しい気持ちでした。
悲しい曲を聴くのは効果があると科学的に証明されている
みんなどうして元気な曲を聴いて気持ちを取り戻せるのだろうかと何年も疑問に思っていたのですが、遂にその原因を知る事ができました。悲しい気持ちのときに悲しい曲を聴くことは、郷愁、心の平和や優しい気持ちを感じることができ、また、自分の心や精神の状態に近い曲を聴くことは精神の安定を保つ効果があるそうです。これを知った時、昔からずっと疑問に思っていた「どうしてみんな明るい曲を聴いて元気な気持ちになれるのだろう」という問いにようやく答えを見つけることができ、自分の感じていた感覚は間違っていなかったんだ、と思うことができました。
心の痛み・悲しみに素直に
ここまで読んできた方はもうお分かりかと思いますが、無理をして元気になる必要はない、ということです。今は元気になる力が無い、静かに悲しみの中にいるしかない、そういう時間があって当然で、正しいことなのです。目の前の悲しさや心の痛みを忘れてしまうことも必要な場合もありますが、それを受け入れ、自分自身の心の状態に素直になってあげること、それも一つの気持ちの安定の近道ではないでしょうか。私自身、コーヒーを飲み、お気に入りのぬいぐるみを傍におき、静かで悲しい音楽を聴き、ゆっくりゆっくり悲しみ・辛さを乗り越えてきたことがたくさんあります。皆さんも、そんな時間を大切に過ごしてほしいなと思います。
最後に、冒頭で上げた私自身が落ち込んでしまったときに聴きたくなる曲の、歌詞と動画のリンクを貼っています。悲しみの中に居たいとき、聞いていただけたら嬉しいです
参考文献
【歌ネット 東京/plenty】
https://www.uta-net.com/
【YouTube 東京/plenty】
https://www.youtube.com/
【歌ネット 夜が明けたら/きのこ帝国】
https://www.uta-net.com/
【YouTube 夜が明けたら/きのこ帝国】
https://www.youtube.com/
【The Paradox of Music-Evoked Sadness: An Online Survey】
https://journals.plos.org/plosone/>
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