聴覚過敏でHSPの自分が飲食店に行ったときのこと

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先日、飲食店に行ってきました。何度も行っているお気に入りのお店で、通院日の帰りに寄るのが定番になっています。お気に入りのお店に来たけれどなんだか騒々しいような…?そんな私が体験し、感じたことをお話します。

通院日のご褒美

通院日はいつも帰りに夕食を食べることが定番になっています。精神科、心療内科は待ち時間が長いと聞くことがありますが、私の場合も同じで待ち時間がとても長いので疲れてしまいます。診療時に自分の事を話すのもあまり得意ではなく、通院後は知らず知らずのうちに疲労が溜まっていることが多いです。

そんな自分に“お疲れ様”のつもりで夕食を食べに行きました。

しかし騒々しい話し声

店内に入って真っ先に感じたのは騒々しい話し声でした。通院にいつも付き添ってくれる相手(以下、パートナーと書かせていただきます)がいるのですが、パートナーも「なんか声大きい気がしない?」と気にしていました。

パートナーはあれこれメニューを見ていたのですが、わたしは店内を埋め尽くすような、響き渡って仕方がない話し声に、「これは絶対に体調を崩してしまうに違いない」と感じて、席についてすぐさまノイズキャンセリング付き耳栓を付けました。

どのように聞こえるのか

この店内の話し声が聴覚過敏の私にはどのように聞こえるのか説明したいと思います。

私とパートナーは入り口近くの席に座っていたのですが、問題の騒々しい声は店内の一番奥から聞こえてくるのです。その声は、隣の席から聞こえるのかな?という程度ではなく、私とパートナーが席で会話している声を上回る大きさで耳に届き、「私とパートナーが話している声がかき消されてしまうのでは」と思う程聞こえます。聴覚過敏の特徴の一つであるのですが、私は周囲の音と近くの音とを上手く判別出来ません。ですので、実際にはどの程度の音量で店内に問題の声がしているのか分かりませんが、過敏な私にはかなり大きな音量で聞こえて辛くなってしまいます。

HSPであるがゆえに

聴覚過敏な上に、私はHSP(非常に感受性の高い人)という特性も持っています。問題の方の雰囲気、性格、など、声一つから色々なものを感じ取ってしまうのです。「大きな声で話過ぎて、周りの方に迷惑とか考えないのだろうか」「自分の周りしか見えず自分中心な性格なんだろうな…」など、問題の方に物凄くネガティブな印象を抱いてしまい、同じ空間にいることが辛くなってしまうのです。

その日は、私が過敏になっていることをパートナーも理解していたので、早めにお店を出て帰りました。お店を出た時は、「やっと静かな場所に出た…」とホッとしました。

なんで二つも持っているのだろう

現在うつ病を罹っている私ですが、その症状の一つとして元々あった音への過敏さが増して聴覚過敏が現れ、そしてHSPは生まれつきの性格だと思っています。「うつ病のしんどさだけでもう充分なのになぁ…」と思うのに、どうして他にもしんどいもの、苦手と感じるものが増えてしまうのだろうと考え込んでしまうことは少なくありません。どうやって付き合っていけばいいのかまだ手探りではあるのですが、地道に、ぼちぼち、向き合っていこうと思います。

私と同じように聴覚過敏を持っている方、HSPの特性のある方に「あるある!」と思っていただけたり、また、自分が聴覚過敏やHSPかもしれないと悩んでいる方、身近に当事者がいらっしゃる方の参考になれば幸いです。

参考文献

【NHKオンライン 聴覚が過敏「音」で極端に疲れる:困りごとのトリセツ】
https://www.nhk.or.jp/

【障害者.com HSPとは?繊細ゆえに生きづらさを抱える人たち】
https://shohgaisha.com/

とかげ

とかげ

うつ病に罹り、就労移行支援事業所へ通いながら就職を目指しています。聴覚過敏でHSPでもあります。コーヒー、音楽、読書が好きです。

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