「社会福祉ヒーローズ」賞日本一は「ウエル千寿会」の田中伸弥さんに決定!~住民と入所者が行き交う老人ホームの取り組みとは!?

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ベストヒーロー賞が決まりました

全国社会福祉法人経営者協議会(略称:全国経営協)が主催する「社会福祉ヒーローズ」の日本一にあたる「ベストヒーロー賞」が決定いたしました。谷まりあさんも応援に駆け付けた「ベストヒーロー賞」を受賞したのは、宮城県仙台市の特別養護老人ホーム「ウエル千寿会」の職員である田中伸弥(のぶや)さんです。

田中さんの取り組みである「住民と入居者が行き交う老人ホーム」についてと、そもそも「社会福祉ヒーローズ」とは何を決める企画なのかを説明していきましょう。


画像:谷まりあさん

社会福祉ヒーローズとは

「社会福祉ヒーローズ」とは、高齢者介護や障害者福祉などの現場で働く若手スタッフを応援するために始まったコンテストのようなものです。創設は去年となり、今回は2度目となっています。

第一線の若手というだけで表彰される訳ではなく、主に「社会福祉のイメージを一新できるか」という観点から大賞を選んでいます。コンテストを始めた理由自体が、福祉職のマイナスイメージを払拭することにあり、それに見合う変革性を持った若手スタッフを大々的に取り上げるのです。

コンテストの内容はプレゼンです。仕事の内容・地域との関わり・福祉への思い等をプレゼンし、現職や学生からなる審査団からの得票数を競います。全国からファイナリスト7人を選出し、その中から大賞となる「ベストヒーロー」が選ばれます。

今年の優勝者・田中伸弥さんの取り組み

今回ベストヒーローとして選ばれた田中さんの理念は「入居者と地域住民が交流し合う特別養護老人ホーム」です。具体的な取り組みとしては施設内に駄菓子屋や子ども向け食堂を作り、入所者の外部交流を図るほか子どもの孤食対策にもアプローチしています。

より地域にコミットできる機会を増やせるよう、施設の庭を公園のように改造までしました。公園内には散歩道や休憩スペースがあり、誰でも気軽に入って語らう憩いの場となる予定です。

地域に門戸を開いていく取り組みの数々は、入居者を孤独にしないことを目的としています。施設と地域の強固なコネクションを結ぶことで、最期の瞬間まで人間としての尊厳を保てる「看取り介護」の確立へ繋いでいくことが田中さんの現在持っている目標です。

介護職はいわゆる3K(きつい・汚い・危険の頭文字からとった、過酷な肉体労働のこと)の代表格というイメージがあります。それを打破するべく田中さんは就業当初から無我夢中で取り組んできました。プレゼン中に感極まるほど本気の介護職半生は多くの人にその革新性を認められたのです。

障害者ドットコムニュース編集部

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