私の体験談~不安障害について
その他の障害・病気私の場合の不安症状は、不安感が出ると同時に、私と関係のある方が陰口を言っていると思ってしまう事です。
その症状は酷い時には、1日中おこる事もあり、睡眠時にも不安感がおこり、目が覚めることもありました。
不安障害の原因
症状が出だしたのは約10年前からおこりました。
前職で業務時間内に周りが誰かに対して陰口を言っているのは聞こえていましたが、就職した当初(約15年前)からありましたので、誰かに対して言っているんだろうと気に留めていませんでしが、あるテレビで「自分に対しての陰口は他の会話より聞こえやすい」と放送しているのを聞き、業務時間内に陰口か聞こえてくると、「私に言っているかな?」と思いはじめ徐々に不安感を抱くようになりました。
不安感を抱きはじめた当初は、不安感はただの気のせいだと思い、陰口も聞き流す様にしていましたが、陰口が聞こえる度に不安感がおこるので、公私共に不安感が出るたびに、また誰かが私の陰口を言っていると思うようになっていました。
症状の悪化
症状が出だした数年後に会社内で、ある先輩が自殺し、その先輩の親しい方達から直接的に暴言を言われた事がきっかけで、不安感が更に強くでる様になりました。まだこの時は、不安障害と言う病気自体知らなかったので、不安感に対する対処を一切行うことなくとりあえず会社に出社していました。私自身会社で普通に仕事していると思っていましたが、陰口の中で私が業務時間内に居眠りしているといった会話が聞こえてきて、この時に「仕事中に寝てる?」と思うようになりました。
それからは、業務時間内に音がして「は!」とするたびに、「もしかして今寝てたかも、音を出した方は私を起こす為に音を出して起こしたのではないか?」と考えるようになり、業務時間内に居眠りするのはどうにかしないといけないと考え、眠りに関するキーワードをインターネットで検索して、近くの精神科を受診致しました。この時に過眠症ではないのかと伝えられ、検査入院をしましたが、異常はありませんでした。
職場に戻ってからも、不安感は常に症状としてあらわれていましたが、それよりも業務時間内に寝ない様にするにはどうするかを考えていて、自宅から少し距離はありますが患者の方から人気のある精神科をインターネットで見つけて受診する事にしました。初診時に、「業務時間に自分が寝てしまうのをどうにかしたい」と伝えると、主治医の先生から「他には、不安やイライラは無いですか?」と聞かれたので、「不安感は常にあります」と伝えました。この時に、初めて不安障害と言う病気がある事を知り、投薬治療を行いました。その後、数年間、休職と復職と投薬の増減を繰り返しましたが、結局、症状が治まらず退職になりました。
回復のきっかけ
退職し、どうしたら良いのか分からなかった私に、妻が精神病の方の就労移行支援があるから話だけでも聞いてみたらどうかと勧められて、連絡をとり通所する事にしました。
最初は通所することに戸惑いがありましたが、通所して他の方と顔を合わせるたびに、徐々に打ち解けていける様になり、他の方から悩みを打ち明けてもらったり、私の前職での悩みを聞いてもらい、色々な方の考えの持ち方を知ることが出来、1つの考え方に固執していてはいけないと、少しずつスッキリしていきました。
他の方に聞いてもらった前職での悩みの話を、妻に話した際に「その話は、初めて聞いた」と言われる事が多々あり、「症状が悪化した時の話もそこまで詳しく聞いていない、検査入院の時も急に言われて理解が出来なかった」と言われて、「何年も経ってからでは無く、その時々に相談して欲しい」と言われました。
まとめ
私の不安が和らいできたのは、身近な方・もしくは第三者(私の場合、会社以外の人)の方に相談した事が大事だと感じました。
抱えている不安の内容を自分以外の誰かに話す事によって起こりえるかもしれない事を想像して、それが不安になり話せなくなる事がありますが(私の場合は前職の方の自殺とその後の暴言についての詳細を、数年間誰にも話す事が出来ませんでした。正確には、【会社での自殺=社外秘】を外部に話す事で解雇されると想像していました)、話さない事で数年間辛い思いをしてきましたので、同じ様に不安を抱えている方は、少しずつでも良いので、身近な方・もしくは第三者の方に話して欲しいです。
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