天国へ旅立った最愛の人への手紙〜HSPと、ともに。<vol.34>
その他の障害・病気HSPと、ともに。vol.34 <毎月1日連載>
2月20日の朝、お父さんから電話で「おばあちゃんが亡くなった」と伝えられました。信じられなくて「え?!」と言いました。4日前に会ったばかりだし、元気だったので、なんで突然?と思いました。スタッフの人が、朝ごはんで呼びに行ったら、布団の中で亡くなっていたそうで、医師にも、あまり苦しまなかったと思うと言われたみたいです。大往生なので、それはよかったなと思いました。
「元気やからね、安心し。気をつけて帰りや。」が、おばあちゃんから私への最後の言葉でした。だから、すぐにまた会えると思っていました。いまだに信じられません。「あんたおいて死なれへん。」とよく言っていたね。もう大丈夫やと思って安心したのかな?
私はショックで、その朝はずっと寝込みました。起きる気がしなかった。お葬式にも行きたくなかった。これから生きていけるか、考えていた。何もかもやる気がなくなった。今までずっと一番長く一緒にいたし、想い出が多すぎる。もらった愛情ももらった物も多すぎる。どこに行っても、おばあちゃんのお土産を買う習慣が抜けないから、また買い物しそうになったよ。楽しみがひとつ減ったよ。
私のお母さんが早く亡くなっているから「母親がいないことで辛い思いや恥ずかしい思いをさせたくない」とよく言ってくれていたから、いろんな所に連れて行ってくれた。とてもオシャレで、家でもスカーフと指輪をしているし、一人でスターバックスにも行くし、入院するからこれから美容院に行ってくるわと言うし、骨折してもリハビリ頑張ってまた歩けるようになるし、そういうところが大好きでした。人の悪口や愚痴も言わず、黙々と仕事をしているところも大好きでした。
体の弱い私と弟の母親代わりとしてよく世話もしてくれて、2人連れて病院にも行ってくれたり、立派に子育て終わっているのに、孫の世話まで大変やったね。とても感謝しています。
私は孫の中でも一番年上なのに、一番出来が悪くて、心配ばっかりかけたけど、たくさん愛してくれたから、今まで頑張って生きてこれたよ。
可愛い貯金箱に500円玉たくさん貯めてくれて、誕生日にプレゼントしてくれた時は嬉しくて今でも使わずに大事にとっているよ。これからもずっと宝物にするからね。和室に飾っているおばあちゃんが墨で書いてくれた「福」という字の掛け軸は、毎日眺めています。とても綺麗な字で、おばあちゃんは何でも器用にこなしていたね。私があまり受け継がなかったのは残念です。
認知症になってきていたのに、私の顔を見ると笑ってくれた。最後まで私のことをわかってくれて嬉しかった。いつもヒヤヒヤしていました。私にはまだ大切な人がいるし、もう少し仕事もあるから、こっちで頑張ってみるね。疲れたら天国のみんなで迎えに来てね。また会える日を楽しみにしているからね。
辛い時、いつも励ましてくれてありがとう。最高のおばあちゃんの孫で幸せでした。あとはゆっくり休んでね。大正、昭和、平成、令和、4つの時代を生きたおばあちゃん、とても誇りです。
2020年3月1日
その他の障害・病気