若者に広がる「電話恐怖症」とは?~テレフォビアについて
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2020年5月8日、損害保険会社セゾン自動車火災保険によるアンケートの結果、日本人の約40%が「電話恐怖症」ということが分かりました。なぜ近年、電話が苦手な人が増えたのでしょうか?
「電話恐怖症」とは?
「電話恐怖症」は「テレフォビア」とも呼ばれており、その名の通り電話をかけることへ強い恐怖を感じます。「電話恐怖症」の主な症状は以下のようなものです。
電話が鳴ると極度に緊張してしまう。
いつ電話が鳴るか気になり、仕事に集中できない。
通話中、簡単な言葉にも詰まってしまう。
通話中、会話するだけで精一杯になってしまい、メモが間に合わない。
これらの症状がある場合は「電話恐怖症」であると言えるでしょう。
「電話恐怖症」は世界共通?
「電話恐怖症」が広がっているのは日本だけではありません。英国の主要な電話応答サービスの1つである「Face for Business」が発表した「オフィスワーカーの通話不安に関する統計」からもそのことは見て取れます。
注目すべき点は、電話への恐怖は若い世代に多いという点です。これは、メールなどの発達により、赤の他人と電話で会話する機会が減っていることと関係がありそうです。
もしかすると「電話恐怖症」とは、情報化社会の"歪み"の一つかもしれません。
対処法は?
「電話恐怖症」の特効薬と言えるものは残念ながらありません。しかし、いくつかの対処法は存在します。
具体的には、「リラックスしてゆっくり話す」「基本的なフレーズを覚えておく」「電話対応マニュアルを作成しておく」「回数をこなす」などが対処法として挙げられます。
誰しも最初から電話対応が得意なわけではありません。少しづつ慣れるていくことが大切です。
おわりに
近年、ビジネスマナーの講座などで「電話は相手を長時間拘束してしまう連絡方法だから、避けなければならない」と言われることも多いです。確かに電話の特性上、同じ時間を共有することになります。しかし、時間を奪うという点では、メールの方が文字を打つ都合上、はるかに時間がかる場合もあります。公私のどちらでも電話、メール両方を上手く使い分けていきたいですね。
参考文献
【ヤフーニュース 日本人の約4割が「電話恐怖症」?予約もネットで、理由は「雑な対応が怖いから」】
https://news.yahoo.co.jp/
【Face for Business】
https://ffb.co.uk/
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