頭内爆発音症候群とは?寝る時に頭の中で爆音が鳴る、これって病気?
その他の障害・病気疲れを感じて、ついウトウト。そのまま深い眠りに落ちるであろうその瞬間、ドカン!という瞬間的な爆発のような衝撃音で飛び起きてしまった、そんな経験がある方もいるのではないでしょうか。実はこれは、睡眠時随伴症(睡眠間に発生する様々な疾患の総称)の1つである「頭内爆発音症候群(とうないばくはつおんしょうこうぐん)」であるかもれません。
寝るときに起きる衝撃音の正体
症候群といえど病気ではない
頭内爆発音症候群は寝入りはじめの時や、浅い眠りが1〜2時間程続いている状態の時に現れやすいと言われています。
ドン!と壁に頭を打ち付けた時のような感覚や、パン!といった「破裂」「爆発」のような衝撃や、閃光や叫び声などを感じて目覚めてしまう状態のことを指します。ビックリして飛び起きたはいいけど、実際には何も起きてなかった…。もしかして何か頭の病気なのでは?と不安に思ってしまうこともあるでしょうが命に別状はなく、名前にとらわれることはありません。これは脳神経が誤作動を起こした時に生まれる現象と言われています。
なぜこんな現象が起きるのか
人は睡眠を始めるとともに覚醒している脳を徐々に休めていき、やがて休止状態になっていきます。しかしこの時に脳がうまく休めず、一部が覚醒したままになっていると、音を処理する脳の神経部分がズレをおこし誤作動をおこしたりしてしまいます。
普段、興奮状態、緊張状態が続くとこの現象が起きやすくなります。詳しいメカニズムはまだわかっていない部分もありますが、この現象に悩む人が急増していることもあり、医師らによって研究が進められています。
処置法・治療法は?
頭内爆発音症候群の引き金となるきっかけは疲労やストレス過多、プレッシャーということがわかっていますが、病院での治療としてはスムーズに深い眠りに入れるよう、不安剤や睡眠導入剤を使用した投薬による処置となることが一般的です。
しかし、根本から改善するにはやはりストレス解消のために出来ることを考えることが有効とされています。
例えば、
・1日の中で10分でもいいので自分の好きなことに打ち込む
・おいしいものを味わって楽しむ
・ゆっくりとお風呂に浸かる
・ストレッチをする
・アロマなどで好きな香りを嗅いでみる
といったように、身体の真ん中からリラックスする方法をみつけてみることがこの症状の改善策といえるでしょう。
忙しい世の中だからこそ、積極的に身体を休めることが大切なのです。
病院で診てもらいたいけど、何科に行けばいいの?
気にしすぎないのが一番とわかっていつつ、どうしても衝撃の恐怖で眠れない、本当に重症な病気ではないのかと不安に思った際は病院で診てもらうのもよいでしょう。その場合は最寄りの睡眠外来のある病院で相談してみるのがいいでしょう。
最後に
筆者もこの頭内爆発音症候群に悩まされていました。眠るたびに分厚い辞書か何かで思いっきり後頭部を殴られた感覚で毎回飛び起きることもあり、通院している心療内科の医師に相談してわかったことでした。言い表すのが難しい症状だとは思いますが、相談して安心感を得るのも改善策の一つと思います。
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