フラフラしたら貧血かも!?貧血の種類と対策
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みなさまは普段の生活の中でフラフラっときたことはありませんか。今回は貧血の種類とその対策についてお話したいと思います。
貧血とは
貧血とは赤血球数あるいは赤血球中のヘモグロビンが基準値を下回る状態のことをいいます。赤血球の役割は、身体中の細胞に酸素を運ぶことです。よって、赤血球が不足してしまうと、身体中の細胞が酸欠状態になってしまいます。
貧血の種類
貧血には次のような種類があります。
鉄欠乏性貧血
最もよく見られるのが鉄欠乏貧血です。
原因として、赤血球の元となる鉄分の不足が挙げられます。バランスの悪い食事、胃腸疾患による出血、負担のかかるダイエット、月経などが鉄不足の要因とされています。症状として、倦怠感、頭痛、めまい、息切れがあります。
再生不良性貧血
この病気にかかると、骨髄で血を作る機能が低下し、赤血球、白血球、血小板が作れなくなります。症状として、出血のしやすさ(皮膚・歯茎)、痣のできやすさ、血尿、血便などがあります。
悪性貧血(巨赤芽球性貧血)
ビタミンB12、葉酸の不足により、赤血球を作る機能が低下して、赤血球の数が減少するために起こる貧血です。中高年層に多くみられ、舌の荒れ、白髪、手足の痺れ、精神の不安定などが起こります。
溶血性貧血
通常は、赤血球の寿命は約120日です。しかし、この病気にかかると、赤血球の膜が早い時期に壊れ、ヘモグロビンが流れ出します。皮膚や目が黄色くなります。
貧血を予防する食べ物
鉄欠乏性貧血でお悩みの方のための食事方法を紹介します。
鉄分を十分に取りましょう
まずは鉄を十分にとることが大切です。食品に含まれる鉄分には、ヘム鉄(肉や魚に含まれる)と非ヘム鉄(野菜や穀類に含まれる)があります。ヘム鉄は10~20%と吸収率が高く、非ヘム鉄は2~5%と吸収率が低いので、貧血対策としてはヘム鉄を含む食品を食べるとよいでしょう。
造血効果のあるビタミン類を十分にとりましょう。
造血効果のあるビタミン類を十分にとりましょう。
食品に含まれる鉄が効率よく使われるためには、ビタミンCが必要です。非ヘム鉄の吸収率を高めるために、ビタミンCを含んだ新鮮な野菜や果物を一緒に食べましょう。また、正常な赤血球の生成のために、ビタミンB12と葉酸も必須です。
食事は1日3食規則正しく食べることや、毎食、主食・主菜・副菜などを組み合わせて栄養バランスよくとることが大切です。
いかがでしたでしょうか。貧血の種類は様々ありましたが、その中でも特に多い鉄欠乏性貧血の食事についてご紹介させていただきました。少しフラフラするといった感覚に覚えがある方は、少し鉄分を多く取る食事を心がけてみてはいかがでしょうか。
参考文献
なんだかフラフラする…。意外と知らない貧血の種類と様々な症状
blank"https://www.ishamachi.com
栄養素の説明 - ミネラル 鉄
blank"http://www.orthomolecular.jp/
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