障害者手帳をスマホで提示!「ミライロID」とは一体?障害者割引も!?

その他の障害・病気


unsplash-logo
Chad Madden

割引や手続きなどで障害者手帳を取り出すとき、大抵は面倒だと感じるものです。荷物を探って手帳を取り出す行動そのものを好む人間は限りなく少ないでしょう。もう少し楽にならないものでしょうか。例えば携帯に登録した障害者手帳の情報を見せるだけで済む「電子障害者手帳(仮称)」のような道具やカード化等があれば多少なりとも楽になるのですが。

実は障害者手帳をスマホに取り込み代わりを務めてもらうアプリが既に開発されています。「ミライロID」と名付けられたそのアプリは、入れられた障害者手帳の情報によって本物を取り出すことなく各種障害者割引などのサービスを受けられるようになっています。

2019年7月1日にリリースされた当初は西武鉄道や西武バスなど6社しか協力企業がありませんでしたが、JALやANAなど徐々に協力企業は増えており、今後も対応されていく場面が増えていくのではないかと思います。

カード化のほうも2019年4月から身体障害者手帳、あるいは精神障害者保健福祉手帳のカード化が認められています。

今回は「ミライロID」について書いていきたいと思います。

ミライロIDの仕組み

ミライロIDはスマホアプリなので、AppStoreかGooglePlayでインストールして使います。専用のアカウントを作ったら自分の障害者手帳を撮って情報登録となり、手帳の代わりに提示することが出来るようになります。利用できるのはアプリの提示に対応している施設や窓口すなわち株式会社ミライロと協力している企業や団体などです。

障害者手帳の情報をだけでなく、例えば下肢障害を持つ人ならば車椅子のサイズなど必要なサポートや補助器具の情報も登録できます。万全に準備しておけば割引だけでなく支援も円滑な運びで受けられることでしょう。また、障害の種別に応じてお得な情報をメルマガのようにお届けもします。

ミライロIDを利用できる施設・企業・公共交通機関などは、株式会社ミライロとの協力という形で追々増えていくことが予想されます。JALやANAや西武鉄道、ビッグエコーやラウンドワンなどライフスタイルによってはかなりの恩恵を受けられるかもしれません。

国にも働きかけて実現

アプリ開発を手掛けた株式会社ミライロの代表取締役社長である垣内俊哉さんは車椅子ユーザーの身体障害者です。障害当事者として障害者手帳を持つ中、「恋人の前で手帳を出したくないし、QR決済のようにパッと出来ればなあ」という思いが開発の動機となっています。

開発においての壁は幾つもありましたが、最大の課題は法律でした。従来の法律では「現物確認」が鉄則となっており、手帳そのものを見せなければ認められなかったのです。そこで垣内社長は省庁へ規則緩和を何度も粘り強く提言してきました。

その甲斐あって2019年1月、障害者手帳の提示について規制緩和がなされ「現物確認」でなくてもいいということになりました。これでミライロID開発の土台は完成です。

アプリだけ出来ても使える場所が無ければ片手落ちですが、そこはミライロが2010年の創業から積み重ねた障害者支援の経験・実績から信頼を得て西武鉄道など6社の協力を取り付けリリースに臨むことが出来ました。

ミライロID、ただいま成長中

ミライロIDはこれからも成長を続けるアプリです。そう言える根拠は、ミライロIDに対応してくれる協力企業を現在進行形で広げている姿勢と、多方面からの要望に一つ一つ耳を傾ける真摯さにあります。

現在の課題は身体以外の障害にも対応することです。精神保健福祉手帳にも対応する協力企業を増やしていきたいところですが、精神障害者への割引という概念すら浸透しておらず道のりは長いでしょう。療育手帳だと本人ではなく家族が管理している場合があるので共有できる機能を付けてほしいという要望があります。

座談会や公式HPのお問い合わせ欄から寄せられる声の中には、実現までかなりの期間を要したりそもそも実現可能性が低かったりするリクエストも少なくありません。それでも「必ず実現させる」と垣内社長は言い切ります。実際に法を規制緩和へ動かした経験もありますし、ミライロID以前にも障害者向けのアプリなどを数々出している実績も持つミライロならば、絵空事でなく本当に実現してくれそうです。

「外出して成功体験を積み上げていけば心理的障壁がなくなり、障害者と外界を繋いで生活が豊かになっていく。」と垣内社長は語ります。福祉支援のネットが強化されることは大切ですが、そもそも障害を理由に諦めず自分から一歩外へ踏み出してみなければ始まりません。そんな自助努力をミライロIDは精一杯応援してくれることでしょう。

参考サイト

ミライロID - 人と企業をつなぐ、障害者手帳アプリ
https://mirairo-id.jp

障害者手帳を見せたくない!心のバリアを軽減し外出しやすくするアプリ「ミライロID」とは?
http://www.media116.jp

遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

その他の障害・病気

関連記事

人気記事

施設検索履歴を開く

最近見た施設

閲覧履歴がありません。

TOP

しばらくお待ちください