私は美味しい物を作って、それを自分で食べることでストレスを発散していました。それが原因で波乱万丈な食生活が始まってしまったのです。

チーズケーキや肉まんなども手作りで

私の若いときに父は他界したのですが、寿司屋の板前さんでした。昔の職人堅気の人で、料理はレシピを見ずに自分の感覚で作る人でした。料理だけでなく、ケーキやクッキーと言った洋菓子までも感覚で作っていました。だから、出来上がったものはとても固かったり、ベチャッとしたりしていました。

それが嫌で私は、自分で料理本を買い、それを参考に「私の料理バイブル」なるものを作ってオリジナルのケーキやクッキーを作っていました。

何か美味しい食べ物を見つけると、原材料を調べて自分でその味に近いお料理を作ります。チーズケーキや、肉まん、ポタージュスープ、トマトケチャップなどさまざまなものを自作していました。

しかし、美味しい物は、何回も食べられないほど値段が高かったり、値段は安いけどもいつの間にか買い過ぎてしまうなど困ることがあります。自分で再現すると失敗することもありますが、失敗しても「次は絶対、上手く作るぞ」という気になります。

味の再現を試みた結果、体に変化が・・・

料理を再現するために何回も味見をします。そして、ついつい食べ過ぎてしまいます。味見の回数が増えるたびに私の体は、ブクブク、ブクブクと太っていきました。これではダメと思って、何回も味見を止めようと思っても止められず、最終的に気が付くと手遅れでした。

そこで私は人生初のダイエットなるものに挑戦することになりました。甘い物を絶ち、油っこい物を減らして、最初は体重も大幅に減少したのですが、リバウンドしてしまいました。そこで気付いたのが、運動が足りなかったということです。

仕方なく、食事制限だけでなく、毎日暇さえあれば2万歩以上、多い時で3万歩も歩きました。健康にも注意していたのですが、今度は運動のし過ぎで、変形性膝関節症になってしまいました。

好きに食べることも運動することもできず、当時の私はすごく歯がゆい思いでした……。

そこで仕方なく、ダイエット食を試しに作ってみたら、これが以外と美味しかったのです。そのおかげかダイエットに成功して、おまけに身体が元気になりました！

この体験を通して、何でも度が過ぎると良くないですけど、自分の適切な体形を見つけることができました。おかげで体の健康も心の健康もバランスを取ることができたいます。

自分で調味料を作ることを思いつきました

ダイエットにも成功し、健康も取り戻したある日、「買うと高いけど、調味料を自分で作れないかなあ？」と考えていました。

先ずはマヨネーズから試しに作ってみました。結果、とてもおいしいマヨネーズができました。次に、マヨネーズに欠かせない「お酢」を「レモン果汁」に変えて作ってみました。味はあっさりでこれもおいしかったです。

さらにそれを元に、タルタルソースも作りました。これもまた、おいしかったのです。さらにさらに、タルタルソースに欠かせないピクルスを、家で作り置きしていた「らっきょう漬け」のみじん切りで代用してみましたが、思った以上においしかったです。

マヨネーズと来たら今度はケチャップ。近所の人から頂いた完熟トマトを使い、大鍋いっぱいにコトコト煮込んで全部瓶に詰めると、1.5リットルの瓶詰めが8本分もできました。

これを涼しい所で1年間寝かせた後、ミートソーススパゲティや、ロールキャベツ、ハンバーグソースやオムレツのソースにまで応用でき、とてもおいしかったです！

この手作りケチャップのおかげで、1年位ケチャップを買わなくずに済みました。ケチャップを1年間寝かせた理由は、強い酸味を柔らかくマイルドな味に仕上げるためです。これがおいしくなる秘訣です。そして、作る時に使う砂糖の量を少し減らすことにもなります。

今は中華フライパンを使った燻製にハマっています。スモークチーズや、燻製玉子、燻製竹輪もすごくおいしいです。また珍しい物では、コーラーを燻製すると、少しウイスキーの香りがしましたので、興味がある方はチャレンジしてはいかかでしょうか？

私は醬油や味噌はまだ作っていないので、今度チャレンジしたいと思います。

おわりに

料理作りが段々楽しくなってきて、それが転じて調味料まで作ったおかげで、ダイエットに成功しました。次に何を作るか考えている時が一番楽しいです。

皆さんも、時間を持て余した時に手作り料理なんてどうですか？