意外と身近な障害~適応障害

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出典:Photo by Abi Lewis on Unsplash

みなさんは「適応障害」という精神疾患をご存知でしょうか。名前だけ聞くと何か特別な病気のように思えますが、実は誰もが当てはまるかもしれないこころの病気の1つです。特にサラリーマンがかかる割合が高く、現代病と言っても過言ではありません。このコラムでは「適応障害とはなんなのか」について解説していきたいと思います。

適応障害とは

適応障害とはその名の通り、自分の今の環境にどうしても慣れない、"適応"できないことで発症する疾患のことです。職場に慣れることができず、発症するケースが一番多いです。

症状は人によって違います。「何もする気がおきない」「何をしても楽しくない」「むなしい気持ちでいっぱいになる」といったことから仕事に行く気にならず無断欠勤をしたり、一日中ずっと寝て過ごしたり、場合によっては喧嘩をするという攻撃的な行動を起こすこともあります。環境に適応できなければ当人にとって、辛く耐えることができないほど気分や行動に症状が現れるのです。

この疾患の特徴として、長期化するとうつ病など他の精神疾患に移行することもありえます。大切なのは自分が今、職場でどのような状況で、何に対して苦しんでいるのかを理解するところから治療が始まります。

適応障害の治療

適応障害を治すためには、まず考えるべきことは自分が「職場において何をストレスに感じているのか」もしくは「何がそんなに辛くて耐え難いのか」についてです。例えば過重労働やパワハラなどで苦しんでいるとします。これらの原因によって仕事に行きたくないと考えたり、倦怠感に支配されている可能性が高いので、こういったストレス要因を除去することができれば問題はなくなります。

除去といいましたが具体的には、職場の環境を自分が安心できるように調整することを指します。

例えば、適応障害を発症しているAさん場合、1日の業務量が多く、明らかな過重労働であり、そのことを上司に相談をして自身の心身の不調を訴えた上で、業務量を調整するというのが"除去"にあたります。こうすることで心理的負担の軽減につながり、状況の改善にもつながります。

ですが、何度も上司に相談をしても全く理解してもらえないことも多いかと思います。そうなると次の手段は精神科医への相談です。

家族に悩みを打ち明けることも有効ですが、精神科医に相談することによって、自分のかかえている障害を的確に把握して、これ以上悪化しないために何をすればいいのかを知ることが最良だといえます。

再発防止のためにできること

ストレス要因にきちんと対処し、職場の環境を改善することができたとしても、また同じような出来事が起こらないとも限りません。再発を防止するためには何をすればいいのでしょうか?

特に職場の環境が改善されて間もない時期というのは「とにかく業務に集中しよう」「よくしてもらった分、頑張ろう」という考えになりがちです。しかし適応障害からの復帰後、大事なのは徐々に業務に慣れていくことと、いつもより少し早めに仕事を終わらせるということです。なぜなら、そのまま頑張ってしまうと適応障害を再発してしまうかもしれないからです。

また「相談する相手を持つ」というのも有効です。適応障害になりやすい人の特徴の1つとして、相談相手を持たずに独りで耐えようとする傾向があります。家族や同僚を相談相手とすることで、自分の悩みを打ち明けることができ、心が楽になると思います。

特にお世話になった精神科医のもとへカウンセリングを受けにいくというのは非常に有効です。自分が今置かれている状況を打ち明けることで、的確なアドバイスをもらえるので、職場に不安を抱えている方はカウンセラーを頼りましょう。

おわりに

適応障害と診断された方の中にはあなたの身近な人もいるかもしれません。厚生労働省のサイトによると、この疾患の有病率は一般人口の1%前後といわれています。大げさでもなんでもなく、それほど精神科の外来において最も多い疾患の1つなのです。しかし適応障害はストレスの元となる要因を取り除く事ができれば容易に改善されます。しかし、中にはそうすることができずズルズルと長期化してしまい、大事に至ってしまうことも決して少なくありません。

適応障害は自分の今後に大きく影響を与えます。そうならないために自分がとるべき道を家族や友人、カウンセラーに相談をして少しでもよりよい道を選んでください。

【参考文献】

【厚生労働省 知る事から始めようみんなのメンタルヘルス】
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/index.html

【適応障害とは(症状・原因・治療など)|ドクターズ・ファイル】
https://doctorsfile.jp/

【適応障害で休職する人へ送る、休職中の過ごし方と再発防止のススメ | キズキビジネスカレッジ】
https://kizuki.or.jp/kbc/

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障害に関する記事を書かせていただいております。料理を作ることが好きで、最近は煮物をもっと作ってみたいなと思っています。現在は自宅で筋トレ継続中。

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