厄介なストレス病〜過敏性腸症候群とは?

その他の障害・病気

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電車など閉鎖空間やプレゼンの敵



皆さん、「過敏性腸症候群」という病名は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?20代から40代に特に多い症状です。男性は下痢を。女性は便秘を誘発するケースが多いとのことです。この症状で苦しんでいる方は多いと思いますが、臓器などには問題がありません。

問題がある、もしくは問題があるかもしれないのは、

①食生活を筆頭にした、生活の乱れ=消化管の運動異常
②精神的なストレス
③消化管の知覚過敏

主にこの3つだと言われています。

①に関しては、自分の生活を見直すことで自力で改善することも可能なのですが、②や③に関しては、自分で処理しきれない部分…「脳」を中心に障害が発生してしまうので、意図しないうちに苦しめられる事になってしまいます。

筆者もこの症状があり、電車などの閉鎖空間や、緊張を強いられる人前の発表では、嫌なイメージが溢れ出てきて、非常に不快な気分になり、その後、便意が襲ってきます。ですので整腸薬などは手放せない状態です。


ストレスと胃腸の関連



意図できない、つまり、自分でコントロールできない便意は、様々なシチュエーションで襲い掛かってきます。その結果、不快な結果になってしまう事があり、それが更にストレスとしてのしかかってくるのです。

次第に、トイレの無い場所や、閉鎖空間が恐怖の対象となり、ストレスを感じ、閉鎖空間へのストレス→便意や便秘の発生→さらにストレス…というように悪循環となってしまいます。

発症の原因にも、症状の進行にもストレスが深く関与しているのです。さて、どうすることで、この過敏性腸症候群に立ち向かっていけば良いのでしょうか?


過敏性腸症候群の治療法



この症状の治療においては、経過が長く、完全に治ることは少ないという事を、しっかりと理解しなければなりません。また、症状の完全な消失というものを、病気の快癒と捉えずに、日常生活の中で病気とうまく付き合っていくことを目標として考えるとよいでしょう。

そういう意味では、症状の軽重はさておき、障害と言えるものだと思います。(とはいえ、この症状で不快な思いをされている方にとっては、障害の軽重など、ないものだと思いますが)

さて、治療法ですが、基本的には

①生活・食事指導
②薬物療法
③心身医学的治療

の3つが基本となります。

①では、アルコール摂取や睡眠を筆頭とする生活習慣の見直しや、腸の働きを整える食物繊維の摂取など、生活習慣を少し改善するだけでも、効果が出てきます。

②の薬物では、漢方薬や消化管運動調整薬などが投与されることがあります。整腸薬や緩下薬といった薬剤でも改善が見られない場合は、抗うつ薬や抗不安薬といった脳に働きかける薬の投与も、考慮されていきます。

③の心身医学的治療としては、薬物投与ではなく、心理的側面(例・カウンセリングなど)から治療を行う精神療法や、ストレス緩和を意図した、ストレッチや深呼吸等を行う自律訓練法。その他に、認知行動療法と言われる、ストレスに対して上手に対応できる心の状態を作っていくための、治療法が行われたりもします。


快癒を望まず、上手く付き合いましょう



筆者の経験を元に、このコラムを記載していますが、やはり重要なのは、先に記した通り、上手く症状をコントロールして、上手に付き合っていくことが大切です。最後に筆者が行っている、地道(?)な努力について、記しておきます。

電車に乗って移動しなければならない時は電車に乗る前にトイレに行っておきます。非常事態になったら、薬を飲んだり、途中下車したりするのも辞さない覚悟を持っておかなければなりません。そのために、常に時間に余裕のある行動を心がけています。

また、徒歩で移動する際は、事前に移動する場所に至る途中にコンビニなど、トイレを利用できる場所があるか、確認してから赴くようにしております。慎重に慎重を期して、行動するようにしています。

こういった地道な行動をすることや、先述した治療法を利用することで、過敏性腸症候群と、うまく付き合っていく事が肝要です。このコラムが、この症状にお悩みの方の一助になれば幸いです。

障害者ドットコムニュース編集部

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「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、
障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
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