発達障害の相談先はどこなのか

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unsplash-logo Katerina Kerdi

子どものうちに発達障害の診断が下りると、「どうしよう…」となる親御さんは少なくないです。大人になってから診断された場合は、親も本人も「生きづらさの原因が特定できた」と安心する場合が多いのですけれども。子どもの時に診断されるとどうしても将来の不透明性から不安に駆られてしまうものです。

「子どもが発達障害でないか」「発達障害だったらどうしよう」と、診断が下りていない段階でも不安はあります。子どもの将来を考えれば有耶無耶にして逃げるわけにもいきませんが、いきなり精神科や心療内科へ診断を受けに行くのも心理的ハードルが大きいでしょう。

そこで、家族と精神科の間にワンクッションとして公的な相談機関が設置してあります。最初の相談をどこが引き受けるかは自治体によって様々ですが、「発達障害者支援センター」「児童相談所」「保健センター」は全国どこにでも必ずあるので、何処かしらお世話になるでしょう。

専門機関への橋渡し

「発達障害者支援センター」「児童相談所」「保健センター」と仕事や役割は様々ですが、必要があれば精神科など専門機関への橋渡しをしてくれるところは一緒です。機関としては別々なので、出来ることに多少の差異は見られます。

発達障害者支援センター
診断が下りていなくても、「発達障害かもしれない」と心配するレベルでも各種相談を受け付けています。ただ、発達障害当事者が元々の対象なので、他2つと違って検査の類をすることは少ないです。

児童相談所
児童相談所は児童に関するあらゆる相談を受け付けており、発達障害かどうかの悩みとて例外ではありません。発達検査を行う設備も充実しており、専門機関への橋渡しには最もスムーズではないかと思います。知的障害を伴う場合、療育手帳の審査もこちらで行います。

市区町村保健センター
保健センター内にある「子育て相談窓口」が対応を承っており、こちらも必要に応じて専門機関との連携を行います。1歳半検診や3歳児検診を行っているのも保健センターで、この段階で発達に問題を抱えている疑いが出る場合もあります。とはいえ、よほど目立っていなければスルーされることも珍しくありません。言語に明らかな遅れがあってもスルーされることすらあります。自治体や保健師によって判定にバラつきが出るのは難点といえるでしょう。

個人的には児相を勧める

地域によって無理なく通える相談機関が何に属するかは変わってきますが、個人的なおすすめとしては児童相談所になるのではないかと思います。経験則にすぎませんが、発達検査と専門機関への紹介を一箇所で行えるのはかなりの強みとなります。保健センターの定期健診と違い、明らかな発達の困難を見逃すことも少ないです。

私の場合、幼稚園時代に当時の担任が親に命令して児童相談所の検査を受けることとなりました。心理テストのようなものをしたり、職員とおままごと用品でサスペンスドラマごっこしようとしたり(反応がヒーローごっこのそれで、齟齬を感じました)していた記憶があります。結果は「多少協調性に問題はあるが、そんなに深刻でもない」というもので、後々の健常児生活を大卒間近まで続けるきっかけとなりました。(嫌味ではなく、寧ろそれで得られたもののほうが大きかったと思っています。児相の検査もかなり貴重な体験でした。)

私は児相の審査で一度スルーされた身ですが、現代なら基準がハッキリしているので見逃されることはないと思います。

最後に決めるのは医者

発達障害を疑った際の相談先は色々あり、専門機関への橋渡しになることもあります。しかし、その場で発達障害と断定あるいは証明されるわけではありません。初診まで何ヶ月かかろうとも、発達障害かどうかの最終判断は精神科や心療内科の医師です。医師によって基準はブレるでしょうが、診断が下りて精神保健福祉手帳が発行されれば、療育に関する行動がとりやすくなるのは事実です。

発達障害かどうかを最終的に判断するのは医師です。保健センターの健診でも児相の発達検査でもなく、ましてや素人のにわか知識でもありません。極論、発達にしか問題がなければ医師の診断を受けず健常者として生活することも可能ですし、それで問題や軋轢や齟齬が出なければ丸く収まります。ですが、そうならないので医師の診断を受けて支援計画を考えていくのです。

まとめ

発達障害の相談先としては、「発達障害者支援センター」「児童相談所」「保健センター」が主に挙げられます。特に児童相談所では発達検査と専門機関の紹介を一箇所で行えるので個人の経験上お勧めです。

最終的に発達障害の有無や内容が決まるのは、医師の診察室となります。とはいえ、それが将来の選択肢を限定する訳ではありません。何を言われようとも、診断が下りなければ決められない選択は多く、その選択の先で将来が広がることさえあるのです。

参考文献

発達障害かも?子どもの発達が気になったらどこに相談したらいい? – うちの子流〜発達障害と生きる
http://nanaio.hatenablog.com

遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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