先日、白い杖を持って歩く通行人の方とぶつかりかけました。そのときの体験と、思ったことを書いてみようと思います。
白い杖を使っている方とすれ違った時に
ある日の夕方ごろ、人の多いある通りで、横から歩いてくる白い杖を使っている方がいました。見えていたのに交錯してしまい、接触しかけました。少し触れたかもしれません。いずれにせよよろめいたのは覚えています。単に不注意と片付けてしまうには、なかなか根深い原因があると思いました。
原因の考察
視覚障害を持たない人どうしの場合、無意識に道を譲り合ってお互いの安全を確保する、ということが日常的にあると思います。その応用編かもしれませんが、視覚障害のある方と接する機会が私は少なく、無意識に道をあける段階に至っていないのです。思考がオフになっていると、配慮のない行動になってしまいかねないと反省しました。
このことは、他の場合でも、また私が配慮をお願いする立場になっても、起こる可能性のある問題だと思いました。配慮する気はあるのだけれど、注意が別の方に向いていて結果的に期待する配慮ができない、もしくは配慮してもらえないという現象です。
ではどうすれば良いか?
周囲に障がい者がいる状態がもっと日常的になれば、無理なく自然に配慮ができるのではないかと思いました。もっと気をつけましょう!と頑張り続けるのは、私はあまり持続しない方です。無意識に「普通」を設定してしまってその通りに動いた結果、配慮の足りない行動になったのだと思います。今回の場合でいえば、私が視覚障害をもつ方と接する機会を増やせばいい、ということになります。
おわりに
私はいま就労移行支援に通所していますが、そこで様々な障害特性をもった方と日々、接しています。これが実はすごく恵まれた、素晴らしい環境なのだと改めて思います。
エンジニア
エンジニア
ミュージカルが大好きです。引きこもり期は時間を持て余し、歌詞の和訳が趣味の一つになりました。うつの診断を受けて、干支が一周するくらい引きこもっていました。引きこもりのベテランです。
今は就労移行支援というものの存在を知り、通所・訓練中です。就労したらまた梅田芸術劇場に通い詰めたいと思っています。
関連記事
-
NEW
古い言葉への差別語扱いは老人虐待だというが
暮らし -
NEW
迫害と感情論を正当化する、オリジナル生物学の氾濫
暮らし -
NEW
「共通の敵づくり」を設定するということ
暮らし -
2024年の想い出〜発達障害のASDとADHDを併発しています!<vol.20>
暮らし 発達障害 -
もし何らかの思想に基づいてインフラが制限されたら
暮らし -
レコード万引き発言という、現代日本の「アマラとカマラ」
暮らし -
「ご祝儀には旧札がマナー」は近視眼的に過ぎる
暮らし -
「誰も傷つけない表現」が不可能ならば、風刺も不可能なのか
暮らし -
不満にコミットする才能と、その危険性
暮らし -
「発達障害が増えた」と嘆く定型発達者の方たちへ
暮らし
人気記事
-
障害者割引一覧~障害者割引を活用してお得に生活しよう!
エンタメ 暮らし -
ガイジとは?なぜ死語から蘇ったのか〜死語から全国区へ広まった流れ
暮らし その他の障害・病気 -
ソシオパスとは?~サイコパスとどう違うのか
暮らし -
頭内爆発音症候群とは?寝る時に頭の中で爆音が鳴る、これって病気?
その他の障害・病気 -
自己愛性パーソナリティ障害の特徴・克服方法・付き合い方について
その他の障害・病気 -
障害者手帳で割引やサービスを受けられるホテル等宿泊施設~全国版
暮らし エンタメ -
今更聞けない、共感性羞恥心とは?
その他の障害・病気 -
発達障害とは?~発達障害の有名人も紹介
発達障害 -
障害者は英語で何て言うの?~【handicap(ハンディキャップ)】他
その他の障害・病気 -
発達障害とWAIS-III(ウェイス・スリー)成人知能検査
暮らし 発達障害